卯の花(うのはな)の食べ方
最大の特徴は食べ方の幅広さ
卯の花の代表的な食べ方は、野菜やひじきなどと一緒に炒り煮にした煮物ですが、低カロリーで栄養満点な卯の花は様々な料理に活用されています。ヘルシーで腹持ちもよいことから、ダイエットメニューに使える材料として人気があります。今回は定番の煮物やスイーツなど、簡単に作れるレシピをご紹介します。
代表的な卯の花料理「炒り煮」
卯の花といえば炒り煮、といっても過言ではないほどの定番メニューなのが煮物です。冷蔵保存でも1~2週間ほど日持ちしますが、冷凍保存もできるので、作り置きおかずにピッタリです。切って炒めるだけの簡単レシピは、味付けや入れる具材も自分の好みに変えやすいので、アレンジしやすい料理です。
材料(4人分)
- おから…200g
- かまぼこ…1本
- 人参…1/2本
- ごぼう…1本
- しいたけ…4枚
- ネギ…1/2本
- 水…1カップ
- しょうゆ…大さじ3
- みりん…大さじ2
- 砂糖…大さじ1
- 酒…大さじ1
- 油…適量
- 味噌…小さじ1
簡単レシピ
- 人参とごぼうはささがきにし、しいたけとかまぼこは粗みじんに刻み、ネギは小口切りにします。
- 卯の花は水分が飛んでポロポロになるまで乾煎りし、人参・ごぼう・かまぼこを加えて混ぜ合わせます。
- 水・しょうゆ・砂糖・酒・味噌で味付けをします。味噌は酒で溶いてから入れるとダマになりません。
- 焦げ付かないよう途中でかき混ぜながら、蓋をして5分程煮ます。ネギを入れたらかき混ぜ、ひと煮立ちさせます。
ボリューム満点「おからハンバーグ」
かさ増しの定番レシピです。ヘルシーでボリュームたっぷりなうえ、節約もできる、そんな万能メニューなのがおからハンバーグです。ダイエット中の方や子供にも人気のおからハンバーグは、マヨネーズを少量入れることでパサパサ感がなくなります。成形したあと冷蔵庫で30分ほど冷やすとよりジューシーになり、鶏ひき肉にすればさらにカロリーダウンにもなります。
材料(2人分)
- 豚ひき肉…200g
- おから…100g
- 玉ねぎ(小)…1個
- 人参…1/2本
- 卵…1個
- マヨネーズ…大さじ1
- 塩コショウ…適量
簡単レシピ
- 人参と玉ねぎはみじん切りにし、レンジで30秒~1分加熱して冷ましておきます。
- 豚ひき肉とおからを混ぜ合わせ、卵・マヨネーズ・塩コショウを加えて滑らかになるまでこねます。
- 冷ました人参と玉ねぎを入れて混ぜ合わせたら、成形し空気を抜いて冷蔵庫で寝かせます。(30分程度)
- 熱したフライパンで焼きあげます。箸などを刺して、透明な肉汁があふれてきたら焼きあがりの合図です。
- しょうゆやケチャップなど、お好みの味付けで召し上がってください。
和スイーツとして「おからドーナツ」
ごはんのおかずとして食卓に上がることの多い卯の花ですが、スイーツの材料としても食べられています。分量をきっちりと計る必要はありますが、そのあとは材料を混ぜて油で揚げれば完成なので、簡単に作ることができます。
材料(20~25個分)
- おから…200g
- 米粉…100g
- 牛乳…150ml
- ベーキングパウダー…小さじ1
- 砂糖…大さじ3
- 揚げ油…適量
簡単レシピ
- すべての材料をボウルに入れ、まとまるまでよく混ぜます。水分不足でまとまらないときは、少しずつ牛乳を足します。
- ピンポン玉くらいの大きさを手に取り、丸くまとめます。
- 油を180℃に熱し、きつね色になるまで揚げます。熱いうちに砂糖(分量外)を振りかけます。
一風変わった食べ方「卯の花サラダ」
一見するとポテトサラダに見えるこのレシピも、じゃがいもをおからに置き換えた低糖質レシピです。もう一品欲しいときや、夜食が食べたいときには、手軽で簡単に作れる卯の花サラダがおすすめです。このレシピをアレンジして、ツナ缶の代わりにウインナーとガーリックパウダー(フライドガーリックでも)を加えれば、おつまみにもなります。
材料(2人分)
- おから…200g
- きゅうり…1本
- ツナ缶…1缶
- マヨネーズ…大さじ3
- 塩(板ずり用)…小さじ1
- 塩コショウ…適量
簡単レシピ
- おからはラップをかけずにレンジで3~4分加熱し、冷ましておきます。
- きゅうりは板ずりしたら水で洗い、縦4等分にしてから5mmほどの粗みじんにします。
- すべての具材を混ぜ合わせたら、塩コショウで味を調えます。
まとめ
無形文化遺産に登録されるなど近年注目を集めている和食ですが、その和食にとって馴染み深い料理である卯の花は、職人のゲン担ぎから生まれた粋な別名です。また、その由来となったウツギの花も、卯月に咲くことから名付けられました。普段なにげなく口にしている言葉や名前もルーツを辿っていくと、粋で洒落のきいた語源を持つものがたくさんあるのかもしれませんね。
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