キンギョソウ(金魚草)とは?種類や特徴をご紹介!名前の由来は?

キンギョソウ(金魚草)とは?種類や特徴をご紹介!名前の由来は?

キンギョソウとは、地中海沿岸を原産地としたオオバコ科の植物です。鮮やかな花色と豊富な品種が特徴で、暑さ寒さに強いため、初心者でも管理がしやすいことが魅力といえます。この記事では、そんなキンギョソウの名前の由来や特徴、種類をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.キンギョソウとは
  2. 2.キンギョソウの名前の由来
  3. 3.キンギョソウの種類
  4. 4.まとめ

キンギョソウとは

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キンギョソウとは、地中海沿岸を原産地とした多年草のひとつです。耐寒性、耐暑性に優れていますが多湿に弱いため、日本では一年草として扱われています。品種もさまざまあり、草丈の高いものやこんもりと茂って咲くもの、八重咲きやひとえ咲きまで多種多様です。花色もバラエティに富んでいるので、お好みの種類を選んで育てられます。

キンギョソウの基本情報

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学名 Antirrhinum majus
英語名 Common snapdragon
別名 スナップドラゴン
科名・属名 オオバコ科・キンギョソウ属
原産地 地中海沿岸
花色 白、黄、ピンク、赤、紫、オレンジなど
開花時期 4~6月頃(品種による)

キンギョソウの特徴

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キンギョソウの特徴は、花色と草丈のバリエーションが豊富なことです。古くから品種改良が進んだこともあり、キンギョソウには品種がたくさんあります。そのため、花の色や咲き方、草丈がお好みのもをの選べるようになりました。また、キンギョソウの花色はポップな色合いが多かったのですが、近年では紫や褐色のようなダークカラーも登場しています。また、葉に白や赤などの斑が入った種類は、カラーリーフとしても楽しめますよ。

キンギョソウの開花時期

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キンギョソウの開花時期は4~6月頃です。開花時期が長くつぎつぎと花が咲くため、春の間はずっと楽しめます。花が咲き終わったら摘み取っておくと、さらにたくさんの花をつけるので、花がらはできるだけ処理することをおすすめします。

キンギョソウの名前の由来

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キンギョソウは、別名「スナップドラゴン」とも呼ばれています。また、学名の「アンテリウム」と呼ばれることも多い草花です。

由来①金魚

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キンギョソウの名前は、花の姿が金魚の口や泳ぐ姿に似ていることが由来です。ひらひらとした花びらが群れて咲くようすは、金魚によく似ていますね。

由来②かみつきドラゴン

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キンギョソウの英語名「snapdragon」は、日本語で「かみつきドラゴン」という意味です。その名の通り、キンギョソウの花の形がドラゴンが大きく口を開けているように見えることから、そのように名づけられました。

由来③鼻

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キンギョソウの学名「Antirrhinum」は、「鼻に似ている」というギリシア語が語源です。花の形が人間の鼻のように見えることから、このように名づけられたといわれています。

キンギョソウの種類

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キンギョソウは品種が多い草花です。草丈や花の咲き方、花の色などがバリエーションに富んでいるので、育てたい環境にあわせて選ぶことをおすすめします。また、キンギョソウはF1品種(一代交配種)がほとんどなので、咲き終わったあとの種からは同じ花が咲くことはありません。もし次の年も同じ品種のキンギョソウを育てたい場合は、種を毎回購入する必要があるため注意してください。

種類①F1レジェ系

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F1レジェ系は花の色が鮮やかで茎が固く、曲がりにくいのが特徴です。まっすぐしっかり伸びた茎にたくさんの花をつける花穂を持つ種類で、管理がしやすいでしょう。花の色はピンク、イエロー、ホワイトなどもさまざまありお好みのものを選べます。開花時期が早いため、その分長く花が楽しめますよ。

品種②F1カリヨン系

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F1カリヨン系はやや濃い目の花色と、開花時期の早さが特徴の種類です。通常のキンギョソウよりも開花時期が1週間ほど早いので、その分長く花を楽しめます。赤や濃いイエロー、オレンジなどの花色で大きめの花びらが美しいです。

品種③F1パレット系

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F1パレット系は、コンパクトな草丈と開花時期が少し遅めなのが特徴です。通常のキンギョソウよりも秋よりに開花するため、ガーデニングの彩りとして重宝します。花色はピンクやオレンジといった単色だけではなく、2色が混ざったバイカラーなどもあるので、バリエーションが豊かなことも魅力だといえるでしょう。

品種④F1ツィーニー系

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F1ツィーニー系は、花びらが八重咲きになる種類です。通常のキンギョソウよりも華やかなので、株を少なめに植えていてもインパクトがあります。少し湿度に弱いので、夏場の高温期には花が落ちやすくなるため注意が必要です。花色は淡いピンク~濃いバイオレットまでさまざまなので、お好みの色のキンギョソウを育てられます。

品種⑤マジックカーペット混合

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マジックカーペット混合は、開花時期が長く花色が多い種類です。切り戻しを行うと再び花を楽しめるため、花壇やコンテナで栽培するときに重宝します。草丈は30cmほどでよく枝分かれし、花がつきやすく管理に手間がかかりません。もともと開花時期が長い種類ですが、さらに花を長く楽しむために花がらは適宜摘み取りましょう。初夏~晩秋まで彩り豊かな花が楽しめますよ。

まとめ

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キンギョソウは地中海沿岸が原産地の草花なので湿度に弱いですが、寒さ暑さには強く比較的育てやすい植物です。花色が豊かなので、お好みのものを選べることも大きな魅力だといえるでしょう。初心者でも管理しやすい植物なので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

佐野美帆
ライター

佐野美帆

自然が好きで、よく郊外に遊びに出かけます。お茶の専門店で働いていた経験があり、紅茶を含むお茶全般とハーブの勉強をしています。また、日本文学分野での出版経験を活かし、神話や民間伝承と植物の関わりに特化した記事が得意分野です。

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