プロテアの育て方
プロテアは種まきから花が咲くまで数年かかるうえに、育て方に少しコツが必要なクセのある花です。発芽して蕾までついて、咲かないこともあります。日々のお手入れが多いわけではありませんが、水やりの管理には常に気を配ります。初心者にはあまりおすすめしません。
育て方①土
酸性寄りの土壌を好みます。ブルーベリーの培養土などがよいでしょう。しかし、品種によっては(ジェスターなど)アルカリ性の土を好むものもあるので、植え付け前に確認してください。多湿を避けるためにも、土は水はけのよいものを選びましょう。
育て方②植え付け・植え替え
植え付け、植え替えは庭植えなら3〜4月に、鉢植えなら3〜5月に行います。プロテアは根が傷付くと枯れてしまうので、植え付けの際はくれぐれも根に触らないようにしましょう。根の周りの土は払わずにそのまま植え付けしてください。植え替えの際も同じです。また、プロテアは根詰まりしやすい花なので、植え替えは2〜3年に一度行うとよいでしょう。
育て方③水やり
プロテアの育て方で最も難しく、気をつけなければいけないのが水やりです。土は乾き気味の方が好ましいので、土が乾いてからたっぷりと水を与えます。ここが一番のポイントです。プロテアは乾燥がちの状態が好ましいのですが、水切れすると枯れてしまいます。
多湿に弱い!しかし乾燥しすぎは駄目
プロテアは根が浅いため、乾燥しやすい花です。かといって、多湿にも弱いため水の与えすぎはよくありません。多湿は駄目、しかし乾燥しやすく水切れにも注意、というバランスの難しい花です。
真夏や冬は水やりを控えめにする
多湿になりやすい真夏や梅雨の時期は水やりを控えましょう。庭植えの場合、梅雨の時期はどうしても雨に降られてしまうので、降水頻度によっては雨除けをつけることも必要です。また、低温になると生育が緩慢になるため、水やりはほとんど必要ありません。夏だけでなく、寒い冬も水やりを控えます。
蕾がついているときは
- 蕾がついているときは水切れに注意しましょう。開花するためには水をたくさん必要とします。水切れすると、せっかく蕾がついても咲かずにそのまま枯れてしまうこともあります。
育て方④肥料
やせ地でも育つため基本的に肥料は必要ありませんが、与えるならば緩効性化成肥料で大丈夫です。窒素分の多いものを好みます。どちらかというと肥料のやりすぎのほうがよくありません。特にプロテアはプロテオイドの作用でリンの吸収率が高いので、リンが多く含まれた肥料は避けるようにします。
プロテオイドとは
プロテアの根は、プロテオイドといってリンを効率よく吸収する機能をもっています。クラスター根とも呼ばれるものです。そのため、肥料としてリンを与えると過多になったり、そのせいでプロテオイドの機能が退化したりします。リンが含まれている肥料を避けるのはこのためです。
ボタニ子
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