プロテアの管理
プロテアの花を咲かせることができたら、剪定したりドライフラワーにしたりして楽しみましょう。花もちがよく、枯れても形が崩れにくいプロテアは切り花にも最適です。また、おすすめの増やし方もお伝えします。
管理①剪定
剪定には花数を増やしたり、樹形を保ったりする役割があります。まだ枯れていない部分にハサミを入れるのはもったいなくて躊躇するかもしれません。しかし、大きくなりすぎてしまうのを防ぐためにも効果的なお手入れなのでぜひ挑戦しましょう。
剪定は花が咲き終わったときに行います。花のすぐ下ではなく、伸びた枝の部分から切り落としてください。そこから新芽が伸びてきます。また、剪定した花は切り花やドライフラワーなどの装飾に利用できます。花もちがよく、華やかなプロテアを楽しんでください。
管理②増やし方
プロテアの増やし方には挿し木と実生(みしょう)があります。しかし、実際に挿し木での繁殖を試みると枯れてしまうことが多く、花まで咲かせることは困難です。基本的には挿し木よりも実生を選択するほうが無難でしょう。
実生は新しい個体!挿し木は分身
実生とは植物を種子から発芽させる増やし方のことで、要は種まきのことです。挿し木との違いは、まず実生は種から育つので、それ自体が完全に新しい個体です。対して挿し木は親とする個体から分離して育ったものになるので、コピーのような存在です。
実生は根がしっかりとして順応性が高い
元が異なるので、根にもそれぞれ違いがあります。通常、種から発芽した実生の根はしっかりと太く伸びます。それに比べて挿し木の根は細く、横方向に伸びていきます。種から環境に応じて育ってきたぶん、実生のほうが強く育ちやすくなります。
管理③ドライフラワー
プロテアはドライフラワーに適した花なので、ドライフラワーに挑戦するのもおすすめです。ドライフラワーにする方法は「ハンギング法」「ドライインウォーター法」「シリカゲル法」などがあります。鮮やかさをできるだけ残したいならばシリカゲル法ですが、一番有名で手軽なのは逆さにして吊るすハンギング法です。
茎に紐などを結び、風通しのよいところに吊るせば数週間で完成します。ただしプロテアは大きいため、茎が折れたりしないように使う花や結ぶ位置は考慮してください。花は新鮮な状態のもののほうがよいです。
まとめ
プロテアはお世話が難しく、水やりに調整が必要な玄人向けの花です。しかし、そのぶん個性的で華やかな花を咲かせます。また、水やりや多湿には念入りに注意が必要ですが、特別な手入れは必要ありません。興味がある方はぜひチャレンジしてみて下さい。花が咲いたときには達成感がありますし、見応えもあります。鉢植えだけでなく、ドライフラワーなどに利用してみるのも素敵ですよ。