ウスユキソウとは?名前の由来や開花時期などの特徴や花言葉を紹介!

ウスユキソウとは?名前の由来や開花時期などの特徴や花言葉を紹介!

ウスユキソウという花をご存知でしょうか。高山植物であり、映画や音楽にも用いられているほど有名な品種もある植物です。今回はウスユキソウの特徴や種類・品種、花言葉や育て方のポイントなど、ウスユキソウに関する情報をまとめてみました。

記事の目次

  1. 1.ウスユキソウ(薄雪草)の概要
  2. 2.ウスユキソウ(薄雪草)の特徴
  3. 3.ウスユキソウ(薄雪草)の種類・品種
  4. 4.ウスユキソウ(薄雪草)の花言葉
  5. 5.ウスユキソウ(薄雪草)の育て方
  6. 6.まとめ

ウスユキソウ(薄雪草)の概要

ウスユキソウ(薄雪草)は、北海道~九州の低山帯や亜高山帯に分布しているウスユキソウ属の宿根草です。ウスユキソウ属に属する植物はアジアからヨーロッパにかけて広く分布しており、なかでもヨーロッパアルプスの自生種で「エーデルワイス(セイヨウウスユキソウ)」と呼ばれている品種は、抜群の知名度を誇っています。

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ヨーロッパアルプスに自生している「エーデルワイス(セイヨウウスユキソウ)」が有名になったのは、映画「サウンド・オブ・ミュージック」がきっかけでした。この映画の登場人物が、故郷を想う心をエーデルワイスの花に託して歌ったのが、映画の挿入歌「エーデルワイス」です。映画もこの挿入歌も大ヒットとなり、エーデルワイスの花の知名度も大いに向上しました。

あまりの知名度の高さから、ウスユキソウの仲間の総称として、エーデルワイスの名前が使用されることもあります。

日本で自生しているウスユキソウは、エーデルワイスと比べると花びらの幅が厚いという特徴があるよ。

ウスユキソウの基本データ

学名 Leontopodium japonicum
科名 キク科
属名 ウスユキソウ属
和名 ウスユキソウ(薄雪草)
その他の名前 エーデルワイス(セイヨウウスユキソウ/西洋薄雪草)
原産地 日本(北海道~九州の山地)
草丈・樹高 20cm~50cm
開花時期 7月~9月
花色 シルバーグリーン

ウスユキソウ(薄雪草)の特徴

特徴①高山植物である

ウスユキソウの基本種は、比較的標高の高い山地に自生する高山植物です。このため冷涼な気候を好みます。また、寒さには強いですが暑さには弱く、暖地や平地では「花色がきれいに出ない」「花形が乱れる」「花数が少ない」といった生育障害が起こる可能性が高いです。栽培する場合は、気温管理がしやすい鉢植え栽培が基本となります。

特徴②白い綿毛に覆われた花

Photo by INABA Tomoaki

星型に咲いた花が白い綿毛に覆われているのが、ウスユキソウの大きな特徴です。白い綿毛に覆われた様子が、まるで薄雪をかぶっているように見えることから「ウスユキソウ(薄雪草)」と名づけられました。なお、エーデルワイスという名前も、「高貴な白」という意味を持っています。ちなみに綿毛が生えているのは、高山の過酷な環境から身を守るためです。

日本自生種のウスユキソウは、他のウスユキソウの品種と比べると綿毛が少ないため、本当に薄雪をかぶっているように見えます。

それと白い綿毛は花だけではなく、葉にも生えているんだよ。

特徴③変異種が生まれやすい

ウスユキソウ属の植物は、変異種が生まれやすい植物でもあります。同じ品種であっても、生育環境によって変異し、違う特徴を持つ種となることも珍しくありません。このため分類がとても難しい植物とされています。現在流通しているウスユキソウのなかにも「基本種なのかどうかが分からない」という問題を抱えている品種があるほどです。

ウスユキソウの高山型変異種として、「ミネウスユキソウ」という品種が存在しています。

特徴④自生種と園芸品種で開花時期が違う

前述したように、ウスユキソウは生育環境の違いで変異しやすい植物です。そのため、自然のなかで育つ自生種と、人の手で栽培する園芸品種とでも違いが生じます。もっとも大きな違いは開花時期です。自生種が7月~9月に咲くのに対して、栽培されている園芸品種は5月~8月に開花します。また、園芸品種のほうが大きく育つ傾向も強いとされています。

ウスユキソウ(薄雪草)の種類・品種

種類・品種①ウスユキソウ(薄雪草)

日本で自生しているウスユキソウ属の植物の1つで、もっとも広く分布している品種です。自生種は7月~9月に咲きますが、栽培している場合は5月~8月に咲きます。花が終わると茎は枯れてしまいますが、休眠期に備えて白い綿毛を生やした葉が広く展開し、養分を蓄えるという特徴を持っています。

種類・品種②エーデルワイス(セイヨウウスユキソウ)

ヨーロッパアルプスに分布している高山植物です。ハナウスユキソウ(花薄雪草)という別名もあります。ウスユキソウ属のなかで、もっとも知名度の高い品種です。日本には自生していないため、ウスユキソウ属の高山植物の総称として「エーデルワイス」の名前が使用されることもあります。本種の種から育てた苗が流通しており、順調に育つと自生種よりも大型化することが多いです。

名前の由来

Photo byFree-Photos

アルプスの山岳地帯です

「エーデルワイス」の名前はドイツ語で「高貴な」「気高い」という意味を持つ「edel」という言葉と、「白」を意味する「weiβ」という言葉を合わせたもので、「高貴な白」という意味があります。アルプスでも高山帯にしか自生していないため、登山家たちには「アルプスの星」と呼ばれていました。昔はこの花を持ち帰ることが登頂の証とされていたほどです。

エーデルワイスは、過去に家畜小屋の燻蒸用原料や薬草、祝典や恋愛に用いる憧れの象徴花として、大量に採集されていたんだ。

その結果、野生種の数が激減しました。現在では多くの国によって、エーデルワイスの採集は厳しく規制されています。

種類・品種③ミネウスユキソウ(峰薄雪草)

ミネウスユキソウはウスユキソウの変種で、本州中部の高山帯に分布する高山植物です。ウスユキソウよりも標高が高い山地に自生することから、「峰(高い山)に生えるウスユキソウ」という意味で「ミネウスユキソウ(峰薄雪草)」という名前がつけられました。ウスユキソウよりもやや小型の植物で、野趣に富んでいるのが特徴です。

種類・品種④チシマウスユキソウ(千島薄雪草)

南千島原産といわれているウスユキソウの仲間で、古くから栽培されてきた品種です。丈夫で育てやすく、株は小型ですが花が大きくて美しいことから、多くの愛好家に愛されてきました。ただし長い間栽培されてきたため、現在流通している品種が基本種なのか、それとも変種なのかが分からなくなっているという問題があります。

種類・品種⑤ハヤチネウスユキソウ(早池峰薄雪草)

岩手県の早池峰山の山頂部にある、蛇紋岩地帯でのみ見られる高山植物です。自生している山の名前をとって「ハヤチネウスユキソウ(早池峰薄雪草)」となりました。日本の自生種のなかで、エーデルワイスにもっとも近い花姿を持つとされていることから、「日本のエーデルワイス」と呼ばれています。

ボタニ子

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次は、花言葉や育て方をご紹介します。

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ウスユキソウ(薄雪草)の花言葉

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