ウスユキソウ(薄雪草)の花言葉
ウスユキソウ、正確にはエーデルワイスの花言葉は「大切な思い出」「勇気」「忍耐」です。英語の花言葉には「noble courage(高潔な勇気)」「daring(大胆不敵)」があります。「勇気」「忍耐」など、精神力を試すような花言葉が多いのは、険しい山地に生える高山植物だからだと考えられます。「大切な思い出」という花言葉は、後述するエーデルワイスにまつわるスイスの伝説に由来しています。
悲恋が生んだ花言葉
ある日、1人の天使が地上に舞い降りました。偶然その姿を目にした登山家は、あまりの美しさに恋に落ちてしまいます。しかし、天使と人間の恋など成就するはずがありません。苦悩の末に登山家は「どうか、あの美しい姿を見る苦しみから救ってください」と天に祈りました。すると天使はエーデルワイスの花を地上に残して、天へ帰ったと伝えられています。
ウスユキソウ(エーデルワイス)の花言葉まとめ
- ウスユキソウ全般の花言葉:「大切な思い出」「勇気」「忍耐」
- 英語の花言葉:「noble courage(高潔な勇気)」「daring(大胆不敵)」
- 種類別・色別の明確な花言葉はなし
ウスユキソウ(薄雪草)の育て方
ここからはウスユキソウの育て方を紹介します。高山植物であるウスユキソウは、一般の園芸植物と比べると性質も好む環境もかなり異なる植物です。そのため、育てるのは少し難しい植物であるといえるでしょう。しかし、管理が難しいぶん、無事に育ってきれいな花を見られたときの喜びは大きいものです。育て方のポイントをしっかり抑えて、美しい花を咲かせましょう。
育て方のポイント①栽培環境
高山植物のウスユキソウが好むのは、日当たりと風通しがよく、冷涼な環境です。暑さと湿気が苦手なので、暖地では鉢植え栽培が基本になります。寒冷地なら地植えは可能ですが、長雨を嫌うので鉢植えにするか、雨にあたらない場所に植え付けましょう。強い日差しも苦手です。春と秋は日当たりがよくて西日があたらない場所で管理し、夏は半日陰の涼しい場所で管理しましょう。
土・用土
ウスユキソウは多湿な環境を嫌います。土は水はけがよくて乾きやすく、崩れにくい用土を用意しましょう。自分で作る場合は、硬質鹿沼土(小粒)5:日光砂(小粒)4:軽石(小粒)1の割合で作ります。市販の用土を利用する場合は、山野草用培養土でOKです。さらに水はけをよくするために、鉢は素焼きで深め、底の鉢穴が大きいものを選びましょう。
育て方のポイント②植え付け・植え替え
ウスユキソウの植え付けの適期は、3月下旬~5月上旬、または9月下旬~10月上旬です。弱アルカリ性の土壌を好む植物なので、地植えの場合は植え付ける前に、植穴を掘り上げた土に苦土石灰を混ぜ込んで中和しましょう。鉢植えの場合も、少量の苦土石灰を用土に混ぜておくと、ウスユキソウの生育がよくなりますよ。
鉢植えの植え替え
鉢植えの植え替えは、1年~2年に1回のペースで行います。ウスユキソウは根詰まりしやすい植物なので注意が必要です。根詰まりを放置していると、株が傷んでしまいます。普段からよく観察して、適期がきたら新しい鉢に植え替えましょう。適期は植え付け時と同じです。
育て方のポイント③水やり
ウスユキソウは乾燥も多湿も嫌う植物です。ゆえに乾きやすい用土を使い、水切れしないように水やりするのが基本です。特に一度水切れを起こすと、根が致命的ダメージを負うばかりか、吸水しにくくなってしまうので注意が必要です。春と秋は朝にたっぷりと与えましょう。夏は朝や午前中に水やりすると、水温が上がって根が蒸れてしまうので、夜に水やりしましょう。
春と秋の水やりは朝1回の水やりが基本ですが、風が強くて乾燥しやすい日などは、1日2回行いましょう。
ウスユキソウは冬場の乾燥も苦手なんだ。だから冬の時期は、朝に水やりをしようね。
育て方のポイント④肥料
高山帯という過酷な環境で育つウスユキソウは、肥料をあまり必要としません。まずは植え付けの際に元肥として、少量の緩効性化成肥料を土に混ぜておきます。その後は生育期の追肥として、春と秋に薄めた液体肥料を2週間に1回のペースで与えれば十分です。肥料を与え過ぎると、軟弱で見た目もよくない株になってしまうので注意しましょう。
育て方のポイント⑤病気・害虫対策
多湿による根腐れに注意が必要です。発見次第、傷んでいる根を除去して植え替えましょう。また、乾燥し過ぎても根が傷んでしまいます。普段から栽培環境をよく観察して、ウスユキソウにとって好ましい環境を維持するように心がけましょう。害虫はアブラムシやアオムシ、ナメクジによる食害に注意が必要です。発見次第、早急に駆除しましょう。
まとめ
高山地帯で育つウスユキソウは、栽培するのは少し難しい植物です。しかしそれだけに無事に育ち、美しい花をつけてくれたときの感動が大きい植物でもあります。登山家たちの憧れの象徴でもあった白く美しい星型の花を、自分の手で育ててみましょう。
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地植えの場合は、なるべく高山帯のような環境に近づけるために、ロックガーデンにするのがおすすめだよ。