プリムラジュリアンとは?
基本情報
学名 | Primula julian |
科名 | サクラソウ科 |
属名 | サクラソウ属(プリムラ属) |
原産国 | ヨーロッパ・日本 |
花言葉 | 青春の喜びと悲しみ |
プリムラジュリアンは、花壇が寂しくなりがちな12月~4月の時期にかけて咲く可愛い花です。サクラソウ科サクラソウ属、またはプリムラ属で、原産国はヨーロッパです。ポリアンサとプリムラムリアエをかけ合わせ、1972年に日本で誕生しました。寒さに強く庭植えにも適しているため、屋外で育てられます。多年草ですが夏の暑さには弱いので、1年草として楽しむのが一般的です。
特徴
プリムラジュリアンは次々と咲かせるのが特徴です。手入れが簡単で初心者にも育てやすく、冬の間殺風景になりがちな花壇やベランダを色鮮やかに演出してくれます。草丈は10cm前後と小さめながら、15cm前後の大きな花が咲くのも特徴です。かわいらしい姿をしていますが、寒さに強く温度が低い屋外でも越冬できるというたくましい一面を持っています。カラーバリエーションが豊富なので、寄植えして楽しめます。
花の色
プリムラジュリアンの花の色は定番だけでも数種類あります。
- 白
- ピンク
- 黄色
- オレンジ
- 赤
- 紫
- 青
- 褐色
プリムラジュリアンは、花の色が豊富に揃うのでお好みで色を選べるのも人気の理由です。基本は単色で中央が黄色みを帯びています。花びらの縁からグラデーションのようになっているカラーや、くっきりと色が違うバイカラーなものまで種類が豊富です。
寄植えをしたい場合は、同系色で揃えたり、グラデーションにしたり、バイカラーをアクセントにしたりと植え方も自由で、アイデア次第で自分だけのオリジナル寄植えを楽しめます。気分をあげたいときはビタミンカラー、優しい印象にしたい場合は白やピンクなど、自分だけの素敵な寄植えを作ってくださいね。
プリムラジュリアンの育て方
育て方①日常管理のポイント
プリムラジュリアンは、耐寒性が高く育て方が簡単なのでガーデニング初心者も気軽に取り入れられます。日常的なお手入れの仕方も簡単ですが、コツを知っておくと冬の間中ずっときれいな花を楽しめます。プリムラジュリアンの育て方を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
日当たり
プリムラジュリアンをきれいに咲かせるコツは、日光をたくさん当てることです。たくさんの花を咲かせたいなら、日当たりのいい場所を選んでください。日光不足になると、十分に育たず花が小さくなったり色が悪くなったりします。開花すると次々につぼみを付け長く花を楽しめます。
置き場所
耐寒性があるため庭植えでも越冬できますが、庭植えするなら日当たりのいい場所を選んであげましょう。寒さには強いのですが極端な乾燥には弱いので、風が当たる場所は避けてください。暑さに弱いため、室内で育てると花が咲いても散るのが早くなります。越冬しても梅雨の時期には枯れやすいので、半日陰で極端な乾燥や湿気を避ける場所を見極めてください。
水やり
開花が始まったら水を切らさないようにしましょう。用土の表面が乾いていたら水やりをしてください。ただし水が多すぎると根腐れを起こすので、やりすぎは禁物です。水やりは、葉や花には水がかからないようにしてください。葉や花に水がかかると、灰色かび病で枯れる恐れがあるからです。
ボタニ子
肥料
プリムラジュリアンの鮮やかな花色を楽しみたいなら、肥料を十分に与えましょう。肥料が足りないと栄養不足状態になり、花色が悪くなるだけでなく花が咲かないこともあります。肥料は植え付け時に「緩効性化成肥料」を土に混ぜ、開花が始まったら10日に1回のペースで「液肥」を与えます。
摘心(花がら摘み)
次から次へとつぼみが出て開花するので、咲き終わった花は早めに剪定しましょう。摘心を怠ると、灰色かび病の原因になります。枯れた葉が合った場合は、気づいたらすぐに摘み取るようにしてください。こまめに摘み取れば病気を防げますし、花付きもよくなります。草丈が短く茎が伸びることもないので、切り戻しは必要ありません。
- 日当たりのいい場所に置く
- 摘心(花がら摘み)はこまめに行う
- 開花し始めたら水を切らさない
- 風が当たる場所は避ける
育て方②冬越しの方法
冬越しに関する注意点としては、温度と霜に注意することです。冬でも霜が降りない地域なら庭やベランダでも十分越冬できます。しかし冬に気温が下がり霜が降りることの多い地域や、雪が降り積もる地域では屋外での越冬は厳しいので室内に入れましょう。鉢植えやプランターなら、室内であまり気温が高くならない場所に入れてあげてください。
庭で寄植えしている場合
寄植えを楽しめるのもプリムラジュリアンの魅力ですが、屋外での越冬がむずかしい場合は、植木鉢に植え替え室内に入れるのがおすすめです。暖かすぎると花が咲いてもすぐに散ってしまうので、できるだけ涼しいところを選びましょう。
育て方③夏越しの方法
プリムラジュリアンは多年草ですが暑さに弱いので、越冬できても夏前に枯れてしまうことがあります。夏越しさせたい場合は、4月~5月頃から対策を初めましょう。まずは4月の段階で咲いている花やつぼみは、すべて摘心しておきます。徐々に日中の温度が上がり暖かくなってくるので、直射日光が当たらない涼しい日陰に置きます。庭で寄植えしているなら、植木鉢やプランターに移して涼しい日陰に置きましょう。温度が高くなる地域では、素焼きの植木鉢がおすすめです。
- 温度と霜に注意
- 4月に花とつぼみをすべて摘心する
ボタニ子
次は、増やし方や植え付け・植え替えについて紹介します!
屋外では雨に当たらないようにするといいでしょう。