プリムラジュリアンの増やし方
ガーデニングで育てている草花を増やすには挿し木という方法がありますが、プリムラジュリアンは草丈が短く1株が小さいので挿し木では増やせません。プリムラジュリアンは、挿し木ではなく「種まき」と「株分け」のどちらかで行います。種まきと株分けのポイントと、植え方を紹介します。
増やし方①種まき
種まきの時期は、5月~6月です。種まきでの注意点としては、プリムラジュリアンの種は好光性種子なので覆土してはいけないということです。発芽するのに日光を必要とするので、土に埋めてしまうと発芽しません。種まき用ポットを使うと便利です。ポットで発芽させる場合は、水を切らさないよう注意してください。順調なら2週間ほどで発芽します。
発芽後の管理
発芽する時期は気温も高くなってくるので、それまでは植木鉢やプランターで育て、日の当たらない涼しい場所で保管しましょう。庭に植えるなら気温が下がり涼しくなってからにするといいでしょう。
増やし方②株分け
プリムラジュリアンの夏越しに成功したら、9月~10月に株分けで増やせます。株分けは一旦掘り上げ、根の土を優しく落としてから行います。根の土を落とすとき、傷んでいる根があったら剪定しておきましょう。傷んでいなければそのままで問題ありませんし、切り戻しも不要です。あまり細かくしすぎると生育に影響するので、1~3芽で1株になるよう分けてください。
プリムラジュリアンの植え付けと植え替え
植え付け
植木鉢に植え付けする場合の用土は草花用培養土が便利ですが、小粒の赤玉土と腐葉土をブレンドしてもOKです。庭植えの用土には腐葉土を多めに使いましょう。鉢植えも庭植えも、植え付けるときには緩効性化成肥料を混ぜます。種を発芽させてからの植え付けと、苗を購入し秋以降に植え付ける場合は寒くなる前に植え付けをし肥料を与えて、根を安定させておくよう心がけてください。
植え替え
プリムラジュリアンは無理に植え替える必要はありませんが、寄植えしたいときや花をたくさん咲かせたい場合は植え替えしてもOKです。植え替え用土には赤玉土と腐葉土を6:4の割合でブレンドします。植木鉢に植え替える場合は株の数にもよりますが、あまり窮屈にならないよう少し余裕を持たせておきましょう。
プリムラジュリアンのかかりやすい病害虫
アブラムシ
プリムラジュリアンにはアブラムシがつきやすい傾向があります。アブラムシは増えるスピードが早いので、見つけたらすぐに駆除しましょう。アブラムシの排泄物には糖分が含まれているので、アリもたくさん寄ってきます。アブラムシの駆除には「オルトラン」がおすすめです。
灰色かび病
プリムラジュリアンは、灰色かび病になりやすいので注意が必要です。花がら摘みが十分にできていなかったり、枯れた葉が残っていたりすると灰色かび病の原因になります。気温が低くても湿度が高いと発生率も高まるので、常に注意してください。咲き終わった花と枯れた葉を剪定すれば、灰色かび病を防げます。
まとめ
プリムラジュリアンは、草丈と同じくらいの大きさの花を咲かせます。花色はバリエーション豊かで、寄植えでアレンジを楽しめるのも魅力です。冬の季節に美しい花を咲かせるので、暗くなりがちな花壇やベランダがパッと明るくなります。手入れも楽で初心者にも育てやすいでしょう。
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