ルドベキアの種類
ルドベキアは明治の中期に北アメリカより輸入されて以来、いろいろな品種が増えてきています。確認されているのは30種類ほどです。どの種類も開花時期が初夏〜秋ごろまで続くため、長く開花を楽しめる植物です。ここでは花の色や咲き方が異なる、それぞれの品種や特徴などを紹介します。
品種① ルドベキア・ヒルタ(アラゲハンゴンソウ)の特徴
「ルドベキア・ヒルタ(英名・Black eyed Susan)」は、一年草です。草丈30〜90cmほどで茎と葉の上部は披針形です。開花は6〜9月ごろで、分枝の先に4〜5cmほどの花を咲かせます。花の中央が筒状で黒・褐色、舌状花は黄色です。ルドベキアの主流的存在の種類で、「アラゲハンゴンゾウ」ともいわれています。
品種② ルドベキア・タカオの特徴
トリロバ系の品種で多年草の「タカオ」は、小輪の多花性です。小さな黄色の舌状花で、こげ茶色の花芯の花がたくさん咲きます。小さな花がかわいく、丈夫で育てやすいですが、草丈が高くなる品種です。摘芯して花を楽しんでもよいでしょう。
品種③プレーリーサンの特徴
一年草・二年草・多年草があり、草丈30〜40cmほどのプレーリーサンですが、地植えでは80cmほどに高くなることもあります。筒状花は黄緑色、舌状花は黄色と薄黄色と色の違う2色づかいの大輪花です。開花は7〜10月ごろで、耐暑性なので真夏でもよく育ちます。
品種④グロリオデージーの特徴
「グロリオデージー」は、ヒルタ系の改良品種です。草丈が30〜50cmで花弁の中央が赤茶色、舌状花が黄色や橙いろの2色づかいの花です。一年草・多年草の大輪花で一重咲き・八重咲きなどがあります。開花は6〜10月で、花の咲いている時期も長いです。
品種⑤ルドベキア・トトの特徴
ヒルタ系の多年草で、開花は7〜9月ごろ。分枝が多く、たくさん花を咲かせる大輪7cmほどの多花性です。草丈が20〜40cmほどと低く、暑さや強い日差しでもよく育つので初心者にもおすすめです。水やり・日差しのよく当たる風通しのよいところで育てましょう。
品種⑥タイガーアイの特徴
たくさんの花が咲く多花性のタイガーアイは、暑さと日差しに強い品種です。草丈が40〜50cmほどで、筒状花はトラの目のような赤茶色、花舌状は黄色の大輪の花です。6〜11月頃まで咲き、開花の時期がとても長いという点も特徴にあげられます。夏の花壇におすすめの種類です。
品種⑦マヤの特徴
ヒルタ系の八重咲きで、草丈40〜50cmほどの宿根草です。花径12cmほどの半球で黄色や薄だいだい色の花が咲きます。環境の違いにより、咲き方が変わることもあるのが特徴です。開花は6〜10月ごろと、花を楽しめる期間が長いです。日なたの風通しのよいところで育てましょう。
品種⑧ルドベキア・ラシニアタ(オオハンゴンソウ)の特徴
一重咲きの多年草。草丈50〜300cmほどまで伸びることがあり、舌状の黄色い花を咲かせます。ひとつの株で数千個ほどの種ができ、こぼれ種でも増えて(宿根草で自然に繁殖して)いくため、特定外来生物に指定されている種類です。
ルドベキアの花言葉
花言葉は、「正義」「公正」「立派」「正しい選択」「強い精神力」「あなたを見つめている」です。スウェーデンの植物学者のオルフ・ルドベックの性格を評価してつけられたとされています。ルドベキアは暑さや繁殖力に強いということで「強い精神力」、花芯の模様が目のように見えることで「あなたを見つめている」というのも由来にあげられます。
まとめ
ルドベキアは種類が豊富で、夏の日差しにも強く初心者の方でも育てやすい植物です。手をかけなくても育つため、放っておけば雑草化して蒸れてしまい、病害虫が発生してしまうことがあります。切り戻しや株分けなど定期的に行い、かわいいルドベキアの花と長くおつき合いしましょう。
- 1
- 2