アロマティカスの手入れ
アロマティカスはとても葉が茂りやすいため、葉が増えすぎてしまったときには蒸れないよう剪定をして風通しのよい状態が保てるようにします。定期的に収穫して料理やハーブティーなどに活用すると、剪定作業の代わりにもなりますので効率的です。
手入れ①剪定
葉が伸び過ぎたときには蒸れるのを防ぐため剪定作業を行います。下の方の葉や傷んでいる葉、混雑している枝などを取り除くとよいでしょう。梅雨の季節になる前に、しっかり剪定をすることでアロマティカスが苦手とする夏の高温多湿な状態を回避できます。さらにもう一つ、木質化するのを避けるための剪定を行う場合もあります。アロマティカスは成長すると下の部分から木質化していきます。木質化したものは柔らかさがなくなり香りも薄くなる傾向がありますので、それを避けるためには定期的な剪定が必要になります。
手入れ②植え替え
アロマティカスを育てていると、すぐに鉢の中が根でいっぱいになってしまいます。根詰まりを防いで枯れないようにするためには、毎年一回り大きなサイズの鉢に植え替えをするのがおすすめです。また、鉢の底から根が出てしまっているようなときにも植え替えが必要です。植え替えに最も適した時期は夏になる前の4~6月頃です。
植え替え時の手順
- 一回り大きなサイズの鉢を用意します。
- 鉢底にネットを敷き、鉢底石を置きます。
- 鉢に新たな用土を入れます。
(鉢の容量の1/3くらいが目安です) - 古い鉢から株を取り出し、土を軽く落とします。
(傷んだ根も切ります) - 新しい鉢の中央に株を入れ、新しい用土を追加します。
- 水をたっぷり与えたら完了です。
アロマティカスの増やし方
アロマティカスは挿し木(挿し芽)や水挿しで増やすことが可能です。剪定したときの枝を利用すると無駄にならないのでおすすめです。木質化してしまった場合にも、元気で柔らかい枝を見つけて挿し木(挿し芽)や水挿しで増やすと、また新たな株で楽しめます。株分けで増やす方法もあります。
増やし方①挿し木(挿し芽)
挿し木(挿し芽)をするためには、枝先の2~3節くらいを切り取ったものを使います。剪定した枝を利用する場合には元気な枝を選ぶようにします。どちらの場合でも挿し木(挿し芽)の方法は同じです。上部の葉を5~6枚残し、すべての葉を取り除いたものを土に挿します。その際、節の部分が土に入るようにします。あとは、水を十分に与えて風通しのよい半日陰のような場所に置いておきます。2週間くらい経過すると根が出てきますので、それまでは土が乾かないよう水やりをします。
増やし方②水挿し
上部の葉を5~6枚残し、すべての葉を取り除いたものを土に挿しておくのが挿し木(挿し芽)ですが、水挿しでは「土」の代わりに「水」を利用します。挿し木用の枝を水に挿して増やす方法が水挿しです。風通しのよい場所に置き、水は毎日取り替えるようにします。1週間くらい過ぎると根が出てきます。そのまま観賞するのもよいですが、後で土に植え替えることも可能です。
増やし方③株分け
株が大きくなってしまったときにおすすめの増やし方です。鉢から取り出した親株を分割したものを、それぞれ新しい鉢に植え替えます。アロマティカスは成長すると下の部分から木質化しますので、それを避けたいときには早めに株分けをしましょう。
まとめ
アロマティカスは多肉質の葉が特徴でとてもよい香りがするハーブです。料理やハーブティーなどにも利用できるため、栽培しているといろいろな楽しみ方ができます。増やし方も簡単です。伸び過ぎた葉を剪定して使える点も効率的ですね。挿し木や水挿しなどは枯れそうになってしまったときの対策としてもおすすめです。
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