ハゼノキとは?特徴や用途を解説!触るとかぶれる?ウルシとの違いは?

ハゼノキとは?特徴や用途を解説!触るとかぶれる?ウルシとの違いは?

ハゼノキはウルシの仲間で、和ろうそくの原料になったり染料になったりと、さまざまな形で活用されています。紅葉が美しいのもハゼノキの魅力です。しかし、ウルシ科の多くはかぶれる危険性があります。ハゼノキもウルシ同様かぶれてしまうのか、特徴、用途と一緒にご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ハゼノキとは
  2. 2.ハゼノキの特徴
  3. 3.ハゼノキの用途
  4. 4.ハゼノキとウルシの違い
  5. 5.ハゼノキに触るとかぶれる?
  6. 6.まとめ

ハゼノキとウルシの違い

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ハゼノキはウルシの近縁種です。植物としてはハゼノキよりもウルシのほうが名が知られているのではないでしょうか。樹液から採れる漆(うるし)は、日本の伝統的な工芸品である漆器(しっき)や、箸などを製作する際の塗料としても用いられています。塗ると優美な光沢が出るだけではなく、腐敗防止、防虫効果も兼ねています。

漆器を使用してもかぶれない?

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触れるとかぶれる危険があるのもウルシの特徴ですが、漆器などでかぶれることはあまりありません。塗料が乾ききっていないとかぶれることもありますが、完全に乾いて硬化したものは大丈夫とされています。

ウルシの特徴

ウルシ科の仲間は「ウルシノキ」「ヤマウルシ」そして「ツタウルシ」です。全て名前にウルシとつきますが、かぶれやすく、塗料の漆が多く採れるのはウルシノキです。ウルシノキとヤマウルシは混同されることが多々あります。しかし、漆が多く採れて、紅葉すると葉が黄色く色づくものがウルシノキです。漆は採れるけれどわずかで、赤く紅葉するものがヤマウルシです。

ツル状のものもある

ほかの樹に巻きつくように生えているツル状のものがツタウルシです。こちらはほかの2つとの区別がしやすいでしょう。さらに葉のつき方にも違いがあります。三出複葉というつき方で、クローバーのような並びです。こちらもきれいに紅葉しますが、触るとかぶれる可能性があるため気をつけましょう。

ハゼノキとウルシの見分け方

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見分けるのは難しく、葉をよく見比べなければ分かりません。ハゼノキは細長く、ウルシノキは丸みを帯びています。しかし、葉のつき方は同じ羽状複葉で、どちらも鋸歯はなく光沢があります。葉の表面も無毛です。遠くから見分けるのは困難でしょう。そうかといって近くで触れてまじまじと見ると、かぶれるおそれもあります。うるしかぶれを避けるためには、似た植物には近付かないほうが無難です。

ハゼノキに触るとかぶれる?

うるし負けとは

うるし負けとはウルシオールによる接触性皮膚炎のことです。これにより、肌に湿疹が出たりかゆみが出たりするなど、かぶれることがあります。特にウルシはかぶれる人が多い植物の1つですが、ハゼノキもそんなウルシの仲間です。知らずに触ってしまうと後々症状が出ることがあります。

原因は?

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かぶれる原因はアレルギーです。ハゼノキにはウルシオールといわれる成分が含まれており、主に樹液に触ることで症状が出ます。しかし、体質によって敏感な人は樹下を通っただけで湿疹が出ることもあります。またこのアレルギー症状は通常、直後には出ずに1日〜2日後に症状が出ることが多いです。そのため、何故かぶれたのか原因の判明が遅れます。

ボタニ子

ボタニ子

ウルシオールはマンゴーやカシューナッツにも含まれています!

ボタ爺

ボタ爺

これらにアレルギーがある人はハゼノキでもかぶれる可能性があるので要注意!

かぶれたときは

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ハゼノキに触れてかぶれたと心当たりがある場合、なるべく早く病院を受診しましょう。最初は発赤や痒みのみでも、ひどくなると水泡が生じてしまいます。山に行っていなくても注意が必要です。ハゼノキは紅葉が美しく、公園などに植えられていることもあります。ただし、紅葉が美しい街路樹として植えられているものはナンキンハゼのほうが一般的です。

トウダイグサ科のナンキンハゼ

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原産地が中国で、こちらも同じく蝋が採れます。名前にハゼとつきますが、ナンキンハゼはトウダイグサ科ナンキンハゼ属です。ウルシやハゼノキのようにかぶれる心配はないでしょう。

まとめ

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ハゼノキは、和ろうそくや染料などさまざまなことに利用されています。個人の体質によって程度は違うものの、樹そのものに触れたり近寄ったりするとかぶれるおそれがあります。過剰になる必要はありませんが、似たような植物を見かけたときは容易に素手で触れるのは避けたほうがよいでしょう。しかし、紅葉は美しく魅力的なため、遠くから眺めたり写真を撮ったりして楽しむのもよいですね。

やまれの
ライター

やまれの

運動不足の三十路ですが息子と一緒に駆け回ります!

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