トロロアオイとは?和紙にも利用される花の特徴や開花時期をご紹介!

トロロアオイとは?和紙にも利用される花の特徴や開花時期をご紹介!

トロロアオイは別名「花オクラ」と呼ばれ、花は観賞用や食用、根っこは和紙の紙すきや蕎麦打ちにも利用されます。オクラとは別の植物です。幅広い用途のあるトロロアオイの特徴、開花時期、どのように和紙に利用されるのか詳しく説明します。

記事の目次

  1. 1.トロロアオイの特徴
  2. 2.トロロアオイの根の用途
  3. 3.トロロアオイに似たアオイ科の植物
  4. 4.まとめ

トロロアオイの特徴

Photo bySandeepHanda

科名 アオイ科
属名 トロロアオイ属
別名 黄蜀葵(オウショッキ)、ハナオクラ
原産国 中国
園芸分類 春撒き一年草

トロロアオイはアオイ科の植物で、観賞用や食用、製紙用など幅広い目的のために栽培されています。日本では越冬できないため一年草として扱われていますが、温暖な土地の国では多年草の分類です。トロロアオイの「トロロ」は花や根にトロロのような粘りがあることが由来とされています。比較的簡単に栽培できるため、家庭菜園にも向いている植物です。

花の特徴

トロロアオイの花は淡黄色の5枚の花弁が重なり、まるで風車のような美しい形をしています。見た目は同じアオイ科のオクラの花にもよく似ています。違いはトロロアオイの花弁のほうが平たく開くこと、花の直径は20cm〜30cmと大輪でオクラの2倍近いというところです。

花が美味しいトロロアオイ

トロロアオイの花は食用にも栽培されています。花が咲く直前の蕾、または新鮮な花を収穫します。ガクや雄しべを取り除いた花弁をサッと水洗いし、生でも食べられます。別名「ハナオクラ」のとおり粘りがあり、味は淡白で瑞々しいのが特徴です。しかし、トロロアオイの花は繊細で傷みやすく、流通量は多くありません。

ボタニ子

ボタニ子

オクラの花もトロロアオイ同様に食べられます。もちろん花を食べると「実」はできないので、食べ過ぎには注意してくださいね

トロロアオイの開花時期

トロロアオイの開花時期は7月〜9月です。寒さには弱い植物ですが、暑さには強く次々と大輪の花を咲かせます。しかし花の咲いている時間は短く、たった1日です。早朝に咲けば夕方には萎んでしまいます。

葉の特徴

トロロアオイの葉は手のひら状で深い切れ込みがあり、細長い形が特徴です。葉の縁はギザギザと鋸歯状で、茎は硬い毛で覆われ真っ直ぐに伸びます。

実の特徴

トロロアオイの実は花と同じくオクラに似た形です。しかし、トロロアオイの実は太くて小さく、固いため食用には向いていません。

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トロロアオイの根の用途

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