スパラキシスの育て方
スパラキシスの開花時期は4月上旬〜5月下旬です。球根の状態で秋〜冬にかけて成長期に入り、春に開花したあと、夏には休眠期に入ります。耐寒性が弱いので、温度管理や霜に当たらないように注意が必要です。そんなスパラキシスの育て方や手入れの仕方をご紹介します。
育て方①置き場所
太陽の光がたっぷりと当たる場所で育てましょう。日陰で育てると花付きが悪くなってしまったり、多湿により病気にかかりやすくなったりするので気を付けてください。開花が終わったら球根の手入れが必要です。地植えの場合は地面から球根を掘り出して、風通しのよい場所で乾燥させます。鉢植えの場合は鉢ごと軒下などに移動させ、雨や霜が当たらないように手入れしてください。
育て方②用土
多湿が苦手なため、用土は水はけのよさを重視します。市販の草花用培養土を使用しても構いません。自分で配合する場合は、赤玉土と腐葉土を同じ量で混ぜ込んだあと、軽石を少し加えてください。また、鉢植えで冬越しさせるときには寒くなる前に、用土の上に腐葉土をかぶせて防寒対策をするのもおすすめです。
育て方③植え付け
球根の植え付けは10月上旬〜12月上旬が適しています。夏前に掘り起こしておいた球根を植え付けてください。あまり早く植え付けてしまうと葉が大きく成長し霜の被害を受けやすくなるため、なるべく遅めに植え付けるのが上手に冬越しさせるポイントです。また、植え付け後はたっぷりと水やりをしてください。
育て方④水やり
スパラキシスの水やりには少しコツがあります。植え付けをしてすぐはたっぷりと水やりをしますが、すぐに冬がやってきます。冬はあまり水を吸わない性質があるため、水の量を徐々に減らすのがポイントです。次に春が近付き暖かくなってくると、成長のスピードが上がるので土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしてください。
夏の休眠期に向けて水の量を調節しましょう
スパラキシスは、夏は休眠期に入るため水やりの必要はありません。春に開花が終わると、葉がどんどん黄色く変色してきます。そのあと葉が枯れ込んできたら水やりを中止して用土を乾燥させ、球根を乾かしておくのが重要です。球根は多湿に弱いので、用土が乾燥してから掘り起こすか、鉢植えで移動が可能な場合は軒下や室内に移して管理してください。
育て方⑤肥料
肥料は植え付け時に元肥として、緩効性の化学肥料を混ぜ込んでおくのがおすすめです。追肥は鉢植えの場合のみ、冬〜春にかけて2週間に1度、液体肥料を少量与えてください。肥料を与えすぎてしまうと根腐れの原因となったり、茎だけがひょろひょろと長くなり咲き姿が乱れたりします。
お礼肥で球根を太らせましょう
翌年も綺麗に咲かせたいときには「お礼肥」を与えましょう。お礼肥とは「開花が終わったあとに与える肥料」です。株元に適量の固形肥料や液体肥料を与えて球根に栄養を与えます。このお礼肥を与えると球根を太らせて栄養たっぷりにできるので「分球」をする場合にも効果的です。
育て方⑥花がら摘み
スパラキシスは「花がら摘み」も大切な作業です。咲き終わった花がらは、花首の部分からなるべく早めに摘み取りましょう。花がら摘みをすると、栄養が花ではなく球根に蓄えられるので、球根を育てられるという利点があります。
ボタニ子
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