スパラキシスの増やし方
球根を使用して、親球から子球を採取する「分球」という増やし方ができます。夏に掘り起こした球根を手入れして増やしていく方法です。分球での増やし方はとても簡単なので初心者にもおすすめです。そんなスパラキシスの増やし方をご紹介します。
増やし方①子球を切り取る
開花が終わったら、球根を掘り出して乾燥させます。球根をよく見ると、大きな親球の上に小さな子球が付いている場合があります。この子球を切り取り、風通しのよい半日陰で保管してください。
増やし方②子球を植え付ける
秋になったら親球と子球を植え付けます。親球はその年に開花しますが、子球は立派な花を咲かせるまでに2年ほどかかるのが特徴です。1つの親球から子球がたくさん取れるので、水や肥料を与えて開花までしっかりと育てましょう。
スパラキシスの病気と害虫
湿度の高い梅雨時期は、病気や害虫被害を受けやすくなります。また、球根植物のため、球根の傷から菌が入って感染してしまう病気もあるので注意が必要です。スパラキシスのかかりやすい病気や害虫被害をご紹介します。
軟腐病
軟腐(なんぷ)病はジメジメとした時期に発生しやすい病気です。細菌が原因で、軟腐病に感染すると株元から水に浸ったように柔らかくなるのが特徴で、症状が悪化すると悪臭を放つようになります。薬が効かないので、感染した部分は切り取って焼却処分をするなどの対策が必要です。
球根の管理にも気を付けましょう
軟腐病は球根の状態でもかかってしまう病気です。球根を管理するときに、ジメジメとした風通しの悪い場所で保管すると細菌が発生してしまいます。また、球根に傷が付いている場合はその傷から細菌が入り、球根全体を腐らせてしまう恐れもあります。そのため、夏場の球根の管理もしっかりと行なってください。
白絹病
白絹(しらきぬ)病は、名前のとおりスパラキシスの株元に白い絹のようなカビが生えてしまう病気です。高温多湿の時期に発生しやすいため、梅雨や夏の時期には風通しをよくするなどの予防を行いましょう。白絹病に感染してしまった部分は治せないので、他の部分への感染を防ぐためにも早めに切り取って処分してください。
アブラムシ
春から夏にかけて、アブラムシが発生しやすくなります。風通しの悪い場所や、太陽の光があまり当たらないジメジメとした場所で育てると大量に発生する恐れもあるので注意が必要です。湧き始めはガムテープで除去できますが、集団で寄生した場合は殺虫剤を散布して駆除してください。
ボタニ子
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