ツルムラサキの特徴
ツルムラサキ
— macoto (@macoto_hearts) January 11, 2020
黒い実を潰すと
赤ワインのような香り pic.twitter.com/yFK3pWiai7
ツルムラサキは、加熱すると粘り気が出る特徴を持っている、夏が旬の野菜です。2mも高く伸びるのでグリーンカーテンとして育てることもできます。
基本情報
学名 | Basella alba |
科名 | ツルムラサキ科 |
属名 | ツルムラサキ属 |
原産地 | 熱帯アジア |
別名 | セイロンホウレンソウ |
収穫期 | 7月上旬~10月下旬 |
草丈 | 2m |
耐寒性/耐暑性 | 弱い/強い |
ツルムラサキは熱帯アジア原産のつる性植物です。日本では観葉植物や、紫色の染料として使われていましたが、近年では栄養が高いので、食用として栽培されるようになりました。暑さには強いですが、寒さには弱いので越冬できずに枯れてしまいます。
ツルムラサキの種類
ツルムラサキ
— 0円農業 (@0_0nou) August 6, 2017
紫茎種はじょうずに巻きつくのに緑茎種は巻きつく気持ちが感じられない(๑`ȏ´๑)コラッ
緑茎種はもうツルムラサキとは呼んでやらない。今日からクキミドリだ‼️ pic.twitter.com/pSGPWF9jba
ツルムラサキには紫茎種と、緑茎種があります。紫茎種は紫の花とつるで、主に観賞用として育てられ、緑茎種は緑のつるに白い花で、主に食用として育てられています。
花の特徴
ツルムラサキの開花時期は7月~10月です。白、ピンク、紫の花を咲かせます。花弁はなく、萼片(がくへん)と呼ばれる花葉が5枚あります。濃い紫色の果実の中に、種が1粒入っています。
ツルムラサキの花言葉
ツルムラサキの花言葉は、「頼りにします」があります。花言葉の由来は、栄養が高く薬草として利用価値が高いことから、「頼りにします」と付けられました。
ツルムラサキの栽培方法
タネから育てているツルムラサキ。緑の茎の方が美味いらしい。 pic.twitter.com/gV8rKwnt4X
— 0円農業 (@0_0nou) July 19, 2017
ツルムラサキは種をまいてから30日で収穫できます。連作障害もないので、来年も同じ場所で育てることが可能です。
1年間の栽培スケジュール
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
種まき | ● | ● | ||||||||||
植え付け | ● | ● | ● | |||||||||
肥料 | ● | ● | ||||||||||
収穫 | ● | ● | ● | ● |
暖かくなった春ごろに育てられるよう準備しましょう。夏になったら収穫できるようになります。
育て方①用土
PH値は5.0~7.0で、中性に近い弱酸性を好む特徴があります。植え付けの2週間前に、苦土石灰を混ぜ込み、1週間前は完熟堆肥、有機配合肥料を混ぜ込んだ用土を作りましょう。よく耕しておくと根が伸びて生長します。プランターで育てる場合の用土は、野菜用の培養土を使いましょう。
育て方②肥料
元肥で生長するので基本は追肥をしなくても大丈夫です。生長の様子を見て追肥が必要な場合は、生育期に月2回、収穫期に月1回、化成肥料を与えます。追肥と一緒に、中耕と土寄せをして生長を促進させましょう。
育て方③種まき
夏の間じゅう収穫し続けられると聞いた「ツルムラサキ」。うちの子は2歳の頃からほうれん草よりも柔らかいツルムラサキが大好きで、よく買って食べてました!ベランダでもうまく成長するのか??本日ポットから鉢に植え替えたので今後に期待!#ツルムラサキ #ベランダ菜園 pic.twitter.com/LjUHAEp2BX
— 赤カブ (@akakabu_jp) June 14, 2019
種まきは4月中旬~5月の時期に行います。種の皮が硬く吸水が悪いので、種まきをする前に一晩水に浸しましょう。浸した種をポットに2~3粒ずつまき、発芽したら1本になるよう間引いてください。発芽に適した温度の25度~30度になるよう管理します。
育て方④植え付け
植え付けは4月中旬~6月の時期に行います。植え付け目安は、本葉が5~6枚に育ったら植えごろです。地植えでの植え付け間隔は、20~30cmの間隔で植えましょう。プランターでは深型に、3株ずつ植えます。植え付け後は水を多めに与えましょう。
育て方⑤摘心
草丈が25cmになったら、下葉5枚を残して主枝の先端から15cm下を摘心します。左右の脇芽を育てるようにすると、長く収穫できます。
育て方⑥収穫
収穫時期は7月上旬~10月下旬です。寒くなる時期まで収穫できます。子づる・孫づるが育ちやすいように、下の葉を残して収穫しましょう。あまり育ちすぎると硬くておいしくないです。
育て方⑦水やり
地植えの場合は、雨が降らず土が乾燥したら水を与えます。プランターの水やりの量の目安は、プランターの底から水が流れるくらい与えましょう。ツルムラサキは夏に生長が早くなり、水分をより必要とします。なので朝、夕2回の水やりで管理しましょう。
育て方⑧管理
庭の様子:ツルムラサキが元気です。暑さにめちゃちくちゃ強いので、これからますます勢いがつきそうです。ツルムラサキには赤い茎と青い茎のものがありますが、赤い茎の方が食べやすいそうです。赤は観賞用にもいいですね。 pic.twitter.com/HFYmM9FF
— 良原リエ (@rieaccordion) July 23, 2012
栽培環境
多湿にならないよう、日当たりと風通しのよい場所で育てることで元気に生長します。つるが密集したら剪定をして、風通しがよくなるよう手入れをしましょう。20℃~30℃の温度で管理するとよく生長します。
支柱
摘心しない場合は、草丈が20cmほど生長したら、1株ごとに支柱を立てからませます。つるは丈夫なものに巻き付く特徴があるので、ネットに巻き付かせるよりも、支柱を立てて巻き付かせましょう。
栽培のコツ
- 脇芽を作ることで、長く収穫できます。つるが密集したら多湿にならないように手入れをしましょう。
ボタニ子
次のページでは、ツルムラサキの増やし方や、気をつけたい病害虫、そしてツルムラサキのおいしい食べ方について触れていきます。