珍しい野菜とは
日本国内ではさまざまな野菜が流通していますが、世界には知名度の低い変わった野菜がまだまだ多くあります。外国では当たり前に食べられているものでも、日本ではなかなか目にする機会がないものも多いです。気候や文化の違いから生まれた、たくさんのおもしろい野菜のなかから、変な見た目の野菜と、ふしぎな味がする野菜10選を紹介していきます。
世界の珍しい野菜①~⑤
変な見た目の野菜①アーティチョーク
基本情報
- 原産地…地中海
- 旬…国産のものは5~6月
- 栄養素…カリウム・食物繊維・マグネシウム
アーティチョークの特徴
アーティチョークは高さ2m、葉の大きさ50~80cmで、紫色の大きな花を咲かせる、キク科の多年生植物です。日本では大阪や茨城などの数県でしか栽培されておらず、ほとんどが外国からの輸入品です。花が咲く前の変わった形のつぼみの部分が食用になります。独特の苦みと甘みを持っており、芋やゆり根に近い食感をしています。
アーティチョークの基本の食べ方
- アーティチョークを洗い、がくの先端をハサミでカットする
- 鍋に重ならないように並べ、30分ほど蒸す(ゆでる場合は、塩と少量のレモンか酢を加える)
- 竹串がすっと通るほどの柔らかさになったら、がくを1枚ずつ、全て外す
- 縦半分にカットし、ホクホクの芯の部分を歯でこそぎ取るようにして食べる(お好みでマヨネーズやオイル系のソースをかけても美味しいです)
変な見た目の野菜②アスパラソバージュ
基本情報
- 原産地…ヨーロッパ
- 旬…4~5月
- 栄養素…ビタミン・カリウム・カルシウム・リン
アスパラソバージュの特徴
アスパラソバージュは、細くつるっとした茎とアスパラのような穂先を持つ多年生植物で、ヨーロッパでは春を告げる山菜として親しまれています。日本ではあまり栽培されておらず、外国から冷蔵や冷凍のかたちで輸入されています。5月の2~3週間の間しか出回らないマイナーな野菜で、1kgで6000円~8000円する高級食材です。くせのないあっさりした味と、心地よい歯ざわり、若干ぬめりがあるのが特徴です。
アスパラソバージュの食べ方
アスパラソバージュは、日本ではまだマイナーで新しい食材です。くせがなくさまざまな料理に合いますが、とても高級で手に入りにくいため、さっと塩ゆでにして添え物にするのがおすすめです。てんぷらにしても美味しくいただけます。
変な見た目の野菜③グラパラリーフ
基本情報
- 原産地…メキシコ
- 旬…通年(日本ではハウス栽培されているため)
- 栄養…カルシウム(4枚で牛乳100mL分)・ビタミン・マグネシウム・リンゴ酸
グラパラリーフの特徴
グラパラリーフは、観賞用多肉植物の「グラプトペタルム」をアグリアシストジャパンが食用に品種改良して生まれた植物です。2009年に品種登録されたばかりの新しい野菜で「はりんご」とも呼ばれています。ほのかな酸味とリンゴのような風味が特徴です。
グラパラリーフのおすすめの食べ方
グラパラリーフは皮ごとそのまま食べられます。葉にディップやソースをつけて食べると、食感や風味を楽しめます。刻んでヨーグルトやサラダに入れるのもおすすめです。チョコレートをかけると、おやつ感覚で味わえるでしょう。
ボタニ子
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