明日葉(あしたば)の育て方!種まき・育苗から収穫までの管理のコツは?

明日葉(あしたば)の育て方!種まき・育苗から収穫までの管理のコツは?

明日葉は栄養を効率よく摂取する食べ方として野菜ジュースにも使われる野菜です。そんな明日葉は鉢植えで栽培してみませんか。種まきから増やし方の他、必要な条件、育苗方法、植え付けや収穫時期、かかりやすい病気や害虫などの栽培方法を解説します。

記事の目次

  1. 1.明日葉とは
  2. 2.明日葉の栽培に必要な環境
  3. 3.明日葉の栽培法①種まき
  4. 4.種の採り方
  5. 5.明日葉の栽培法②植え付け
  6. 6.明日葉の栽培法③収穫
  7. 7.明日葉の栽培法④株分け
  8. 8.明日葉の栽培で気をつけたい害虫と病気
  9. 9.明日葉の食べ方
  10. 10.まとめ

種の採り方

花が咲いた後3カ月ほどで種子が茶色く変化したら、種子を採取できます。種の採取ができたらしっかり乾燥させ、冷蔵庫で保存します。高温や高湿度の環境で保存すると、発芽率が低下するので、種まき時期までは乾燥した涼しい場所で保管し、翌年の春に種まきします。

種まき時期

明日葉の発芽の適温は約15~20℃です。温暖な地域であれば10~11月の秋まき、冷寒地なら4~5月の春まきをおすすめします。種まきから発芽までの日数は比較的長く15~30日程度です。時間をかけてジワジワと発芽するのが特徴です。種まき方法は一般の葉物野菜と同様です。

育苗方法

出典:写真AC

  1. 種を一晩水につけて発芽を促す
  2. 深めの育苗ポット、鉢、プランターなどに土をいれる
  3. 種を土の上にばらまき、ごく薄く用土で覆う
  4. 水をたっぷり与える
  5. 発芽までは用土が乾燥しないよう管理する
  6. 発芽して葉が隣の葉と触れ合うものは間引く
  7. 本葉が4~5枚程度になれば植え付ける

明日葉の栽培法②植え付け

Photo bysumma

しっかり苗が育ったら、いよいよ植え付けを行います。植え付けに適した時期や水やり、畝作りなど栽培のポイントをおさえておきましょう。

植え付けの時期

苗の植え付けの時期は、暖かくなる春4~5月、暖かい地方なら10~11月でも大丈夫です。65cmのプランターなら2株を目安に植え付けます。植え付けが完了したら水をたっぷり与えましょう。極度の乾燥や過湿をさけて、土が乾いたら水を与えます。

地植えの畝づくり

Photo byauntmasako

直植えする場合は、水はけのよい場所に畝幅80cmに条間20cmでベッドを準備します。活着を促すため苗の葉を切り落とし、芽が土中に埋まらないよう注意して植え付けます。株間は15~20cm程度とりましょう。水をたっぷり与え新芽が出るまで土が乾いたら水やりをします。

明日葉の栽培法③収穫

収穫の時期

明日葉が収穫できるのは植え付けてから2年後からになります。1年目の株はまだ十分に生育していないため収穫は控えます。草丈30cm程度、茎の太さが人差し指ほどの太さになったら収穫できます。収穫に適した時期は生育が旺盛な春や秋です。暑い夏や寒い冬の収穫はおすすめできません。

収穫の方法

収穫時期になれば、のびてきた若い茎葉を摘み取りましょう。このとき常に成熟した茎葉を2~3枚程度残すようにすると、次々に収穫できます。同一の株から収穫しすぎると株が弱るので偏りなく収穫します。花が咲いたら摘み取っておくと株が長生きしますよ。

明日葉の栽培法④株分け

明日葉はこぼれ種で増えていく植物です。その他、種まきや株分けで増やすこともできます。種を採取したら、前述の種まきから植え付け方法に従って育てます。

株分けの適期

明日葉は株分けによって増やすこともできます。明日葉の株分けの時期は、生育が盛んになる前の3~4月です。株分けの方法は後述の株分けの手順に従ってください。

株分けの手順

  1. 株の周囲を大きくスコップで掘り、明日葉の根を傷つけないよう丁寧に掘り上げる
  2. 根を手やナイフなどで切り分ける(芽の数が均一になるように)
  3. 株と株の間を約40~50cmとって切り分けた株を植えるための穴をほる
  4. 穴に少量の堆肥と油かすをいれる
  5. 株を植え付ける
  6. たっぷり水やりをする

ボタニ子

ボタニ子

次ページでは明日葉につくやっかいな害虫や病気について解説します。

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明日葉の栽培で気をつけたい害虫と病気

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