ヘレニウムの育て方
栽培カレンダー
種まき
発芽適温は20度前後で、4月~6月頃が種まきの適期です。翌年に花を咲かせるサイクルになります。種まき・挿し木培養土か、赤玉土に種をまき、2mmほど土を被せます。水やりして、発芽まで乾かさないようにします。本葉が4枚になったら植えつけ可能です。
植えつけ
日当たりの良い場所に植える
日当たりと水はけの良い場所に植えると花つきもよく、しっかり育ちます。元肥は少な目で十分です。植えつけの適期は春または秋ですが、丈夫な植物なので、真冬と真夏を避ければいつでも可能です。株間は30~40cm空けるといいですね。
鉢植え栽培もできる
ヘレニウムは鉢植え栽培もできます。赤玉土と腐葉土を7:3の割合でブレンドした土を使います。市販の草花用培養土でもかまいません。草丈が1mを越える品種は、6月頃に切り戻しをするとコンパクトに育ちます。または、矮性品種を選ぶといいでしょう。1~2年に1度、土を入れ替えて植え替えします。
肥料
肥料は与えすぎない
ヘレニウムは、庭植えの場合はよほどの痩せ地でなければ、植えつけ時の少量の肥料だけでよく、追肥はほとんど必要ありません。花つきが悪くなれば、4月~6月頃に与えます。鉢植えには、株が成長する4月~6月頃に、月に1度ひと握りの化成肥料か、液肥を2週間に1度与えます。
水やり
庭植えも鉢植えも、植えつけ時にたっぷり水やりします。庭植えは、根づいてからはほとんど水やりの必要はなく、乾かし気味でも育ちます。鉢植えには、土の表面が乾いたらたっぷり与えます。
切り戻し
6月頃に軽く切り戻す
矮性でない種類は、草丈100cmを越えます。6月頃に高さ30cmほどの位置で切り戻しましょう。草丈を低めに抑えることができ、切ったところから茎が分岐して、株全体にボリュームが出ます。
晩秋に株もとから刈り込む
花が咲き終わってしばらくの間は、花がらを摘んだ茎の状態で残しておきます。晩秋に株もとから切り戻しをして、冬越しに備えます。
植え替え
庭植えのヘレニウムは植えっぱなしでも育ってくれますが、芽が増えて密集してしまいがちです。数年に1度は掘り起こして、株分けを兼ねて植え替え、日当たりと風通しをよくします。
ヘレニウムの増やし方
増やし方①株分け
ヘレニウムの増やし方は株分けがベストです。庭植えは数年に1度、鉢植えは1~2年に1度植え替えた方がいいので、その時に株分けをするといいでしょう。適した時期は春(3月~4月)か、花が咲き終わった後の秋(10月~11月)です。スコップなどで掘り起こし、芽を確認して切り分けます。
増やし方②種を採取する
原種に近い種類は、花後に出来た種を採取して種まきで増やすことができます。ハイブリッドなどの交配品種は、まれに先祖返りする(原種の花が咲く)ことがありますので、株分けで増やすのが確実でおすすめです。
まとめ
ヘレニウムは鉢植えの場合管理が必要ですが、庭植えは放ったらかしでも育ってくれる丈夫な植物です。花が咲き終わったら、花がらをきちんと摘み取るのがガーデニングの基本ですが、ヘレニウムは花びらが散った後の丸いお団子が混じって咲いているのも不思議な野趣があって楽しめます。切り花も長持ちしてくれますよ。
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