マメ科の植物⑦:シロツメクサ
四つ葉のクローバー探しや、白い花でお花冠を作れるシロツメクサもマメ科の仲間です。本来、シロツメクサは日本の植物ではなく外来種でもありますが、現在では至る所で見られる植物です。
基本情報
学名 | Trifolium repens |
分類 | 被子植物真正双子葉植物 マメ科シャジクソウ属 |
種類 | 多年草 |
開花 | 4月~12月 |
分布 | 野原 |
シロツメクサの特徴
葉は、三出複葉でまれに四つ葉となることがあります。よく、ハート形をしている三出複葉のものと間違われることがありますが、ハート形なのはカタバミという植物でマメ科ですらありません。シロツメクサの葉は丸い形をしています。花は、小さな蝶形花が集まって球体になります。開花は4月~12月と長く、よく見られるのは4月~5月です。
花の色
シロツメクサの花の色は、白色かピンクがかった白色です。しかし、よく似ているものでは淡い紫色や黄色の種類のものがあります。これらは近縁種でありシロツメクサではありません。
マメ科の植物⑧:スイートピー
「赤いスイートピー」の歌で知られるスイートピーもマメ科の植物です。日本では園芸種として、春咲き品種のが多く出回っています。
基本情報
学名 | Lathyrus odoratus |
分類 | 被子植物真正双子葉植物 マメ科レンリソウ属 |
種類 | 一年草 |
開花 | 4月~6月(寒冷地では6月~8月) |
分布 | 花壇など |
スイートピーの特徴
花の色が、赤・ピンク・白・黄色・紫などど多岐にわたり、2種類の色が入った花も珍しくありません。用途は主に観賞用ですが、マメ科のためつる性植物でもあります。花も左右対称の蝶形花で、春に開花を迎えます。
マメ科の植物⑨:ソラマメ
スーパーで購入できるソラマメもマメ科の仲間です。とても古い野菜であり、イエスラエルでは新石器時代からすでに栽培されていたとされています。
基本情報
学名 | Vicia faba |
分類 | 被子植物真正双子葉植物 マメ科ソラマメ属 |
種類 | 一年草・越年草 |
開花 | 4月~5月 |
原産地 | 西南アジア~北アフリカ |
ソラマメの特徴
ソラマメは、果実が空を向いて実ことから「空豆」といわれています。果実は熟すと、だんだんと下を向いてくることも特徴です。花は、4月~5月に開花を迎え、花色は白に紫の模様が入るものや、白に黒い点が入るものが一般的です。
マメ科の植物⑩:ヌスビトハギ
ひっつき虫の1つであるヌスビトハギもマメ科の仲間です。ヌスビトハギは、果実が衣服や動物の毛にひっつき、生息地を広げています。
基本情報
学名 | Desmodium podocarpum subsp. oxyphyllum |
分類 | 被子植物真正双子葉植物 マメ科ヌスビトハギ属 |
種類 | 多年草 |
開花 | 7月~9月 |
分布 | 森林周辺 |
ヌスビトハギの特徴
葉は三小葉の三出複葉であり、マメ科の特徴が表れています。花もマメ科やハギの仲間に見られる蝶形花で、ピンク色の小さな花を総苞花序につけます。果実には表面にかぎ状の毛が生えていて、この毛が衣服や動物の毛にひっつくため「ひっつき虫」と呼ばれることが特徴です。
実は広く知られていますが、花は小さいため「よく知らない、見たことがない」という人も少なくないでしょう。
まだまだあります!マメ科の植物、次はマメ科の植物⑪からのご紹介!