マメ科の植物⑪:ネムノキ
公園や街路樹として見かけられるネムノキもマメ科の仲間です。ネムノキは塩害にも強いため、海沿いに植えられていることも多いです。
基本情報
学名 | Albizia julibrissin |
分類 | 被子植物真正双子葉植物 マメ科ネムノキ属 |
種類 | 落葉高木 |
開花 | 6月~7月 |
分布 | 街路樹、公園 |
ネムノキの特徴
葉は偶数羽状複葉で、果実は豆果です。頭状花序でピンク色の花を開花させます。ネムノキの花は蝶形花ではなく、ぽんぽんのような形をしており、花弁が目立たないのが特徴です。
ネムノキの果実です。花は蝶形花ではありませんが果実はエンドウに似ています。
マメ科の植物⑫:ハリエンジュ(ニセアカシア)
ニセアカシアの名前で知られるハリエンジュもマメ科の仲間です。ハリエンジュというのは和名であり、本来は日本の樹木ではありませんでした。近年、持ち込まれたものが野生化しています。
基本情報
学名 | Robinia pseudoacacia |
分類 | 被子植物真正双子葉植物 マメ科ハリエンジュ属 |
種類 | 落葉高木 |
開花 | 5月~6月 |
分布 | 公園、街路樹など |
ハリエンジュの特徴
葉は奇数羽状複葉で、基部には棘があります。花は総状花序で、垂れ下がるのが特徴です。ハリエンジュの白い花は、とても美しいとされていて観賞価値が高い花だといわれています。また、似ている名前の植物で「アカシア」「エンジュ」とあります。しかし、ハリエンジュとは同じマメ科でも別種に植物です。アカシアは黄色い花を2月~4月に、エンジュは白い花を6月~8月に開花させます。
ハリエンジュの果実もマメであり、熟すと茶色くなります。
マメ科の植物⑬:フジ
フジ棚で知られるフジもマメ科の仲間です。つるの向きが右巻きと左巻きのものがあり、右巻きのものが「フジ」として知られています。左巻きのフジは「ノフジ」という名前です。
基本情報
学名 | Wisteria floribunda |
分類 | 被子植物真正双子葉植物 マメ科フジ属 |
種類 | つる性落葉樹木 |
開花 | 4月~5月 |
分布 | 平地の林 |
フジの特徴
フジは日本固有種で、家紋として使われるなど日本では親しまれてきた樹木です。花が長い花序となり、垂れ下がることが有名で、観光地などではフジ棚で栽培されていることが多いです。花色は、うすい紫色が基本ですかピンクや白のものもあります。日当たりを好む植物でもあります。
フジの果実はくびれのあるものとないもので個体差がありますが、マメの形をしています。
マメ科の植物⑭:ミヤコグサ
ミヤコグサは日本全国の草原や道端などで見られる、黄色の花を咲かせるマメ科です。雑草の一種として知られていますが、畑などには生えないのが特徴です。
基本情報
学名 | Lotus japonicus |
分類 | 被子植物真正双子葉植物 マメ科ミヤコグサ属 |
種類 | 多年草 |
開花 | 4月~8月 |
分布 | 背の低い草原 |
ミヤコグサの特徴
ミヤコグサは花茎の先端に黄色い蝶形花を開花させます。その花も1つつけるのではなく、2~4つくらいつけるのが特徴です。がくには毛が生えていますが、生えていないものもあります。また、茎は、地面をはうことが多いですが、斜めに立ち上がるものもあります。
マメ科の植物⑮:ラッカセイ
ピーナッツで知られるラッカセイもマメ科の仲間です。果実を食用とし、現在は千葉県が産地として知られています。
基本情報
学名 | Arachis hypogaea |
分類 | 被子植物真正双子葉植物 マメ科ラッカセイ属 |
種類 | 一年草 |
開花 | 6月~8月 |
原産地 | 南アメリカ |
ラッカセイの特徴
ラッカセイは夏に黄色の花を開花させます。受粉後、子房柄と呼ばれるものを地下に伸ばして、そのまま地中に潜り込ませます。そのため、ラッカセイの果実は土の中で実るのです。また、ピーナッツの名前で知られるラッカセイですが、ピーナッツとはラッカセイの種子を指す言葉で、エンドウマメのグリーンピースと同じです。
マメ科の植物⑯ルピナス
フジを逆さまにしたような花をつけるルピナスもマメ科の仲間です。ルピナスにはさまざまな品種があり、それらの品種をまとめてルピナスと呼んでいます。
基本情報
学名 | 品種による |
分類 | 被子植物真正双子葉植物 マメ科ルピナス属 |
種類 | 一年草・多年草 |
開花 | 4月~6月 |
分布 | 花壇など |
ルピナスの特徴
蝶形花を集まってつく、まるでフジを逆さまにしたような花と、下から吹きあがるように咲いていく様子から「ノボリフジ」ともいわれています。花色は白、赤、黄色、ピンク、紫と多岐にわたり大型のものでは花穂が70cmにもなるといわれています。暑さには弱く、暖かい地域では一年草として扱われていることがほとんどです。
名前の由来
名前の由来は肥料を数力が非常に強いため、その貪欲な様子を狼に例えられ「ルピナス」と名付けられました。
ルピナスの果実はエンドウに似ています。
まとめ
マメ科の植物を紹介しましたが、まだまだほかにもあります。意外に身近にあるものも多く、野菜だけではなく草本や木本にもマメ科に属しているものがあります。ぜひ、この機会に身近にあるマメ科の植物を探してみてください。特徴である蝶形花と豆のような果実を参考にしましょう。