ボタンヅルの育て方
ボタンヅルは見た目の可愛らしさから観賞用に栽培されることもあります。ここではボタンヅルを育てる際のポイントについてご紹介します。庭植えでも鉢植えでも育てることができ、一般的な園芸店で手に入るので手軽にはじめることができます。病気や害虫の心配も特にないので、初心者でも比較的育てやすいでしょう。
植え付けに適した時期について
植え付けの時期は春か秋の涼しい頃が適しています。肥料は2月頃に1度与えておくとよいでしょう。うまく育てることができれば8月〜9月には花が咲くはずです。ボタンヅルはつる性の植物であり、普通は他の草木に絡まって自生します。植え付けの際には大きくなるのに備えてフェンスやアーチなど、つるを絡ませる場所を用意しておくとよいでしょう。種まきをする場合は春に行うのが好ましいでしょう。
育て方のポイント
水やりについて
水やりについては、屋外の場合は雨が振りますので、頻繁な水やりは必要ありません。日照りが続く場合はきちんと水やりをしてあげてください。また、鉢で育てる場合は土が乾いたら水をしっかりあげましょう。乾燥を嫌いますので、夏には陰に移動して水が枯れるのを防いで下さい。庭植えの場合は植え替えの必要は特にありません。
剪定について
乾燥を嫌いますので、夏には陰に移動して水が枯れるのを防いで下さい。庭植えの場合は植え替えの必要は特にありません。花後に切り込みを行い、これ以上大きくしたくない場合は冬に短く切り詰めましょう。剪定することによって花をたくさんつけるようになります。鉢植えの場合は毎年植え替える必要があります。
育て方の注意点
ボタンヅルを育てる際の注意点としては、日当たりについてです。基本的には日当たりのよい場所を好むのですが、あまりにも日が長く当たり続ける場所は避けましょう。少しの日当たりでも十分に育ちますが、花の付きが悪くなってしまいますので注意が必要です。乾燥にも弱いので夏場などは影に移動させるなど土が枯れないように気をつけてください。
センニンソウとの見分け方
ボタンヅルとよく似た花を咲かせる植物にセンニンソウ(仙人草)があります。センニンソウの花期はボタンヅルと同じく8月〜9月で、つる性のキンポウゲ科、センニンソウ属です。遠目では分からないほどよく似ているボタンヅルとセンニンソウですが、よく見ると葉や花の特徴で見分けることができます。また、名前の由来を知ることでもそれぞれの特徴が分かりやすくなるでしょう。次でボタンヅルとセンニチソウの見分け方について詳しく解説します。
葉の形で見分けよう
ボタンヅルとセンニンソウの見分け方として1番の方法は、葉の形を見ることです。センニンソウの葉の形は先が尖ったような滑らかな楕円形であり、ボタンヅルのようにギザギザとした形ではありません。次で花の形や色で見分けるポイントについてもご紹介しますが、まずは葉の形で見分ける方が分かりやすいでしょう。
花の形で見分けよう
ボタンヅルは4枚の白いがくが雄しべより長く伸びているのに対し、センニンソウンはがくよりも雄しべが短いのがポイントです。また、ボタンヅルの蕾の先は丸い形ですが、センニチソウの蕾の先はとがったような形になっています。花の色はボタンヅルがややクリーム色で、センニンソウの方がまっ白に近い色味であることも特徴です。
仙人草の名前の由来
ボタンヅルとセンニンソウの違いについて、それぞれの名前の由来を知れば納得できるかと思います。センニンソウ(仙人草)は実に白い長い毛があり、これが仙人のヒゲのように見えることからこの名前がつきました。白く長い毛はセンニンソウの大きな特徴です。対してボタンヅルの名前の由来は、葉の形が牡丹に似ていることからその名前がついています。それぞれの特徴が名前の由来となっています。
まとめ
ボタンヅルは、夏が見頃の可愛らしい白い花です。林や草原など各地につるを張って自生するので、季節になると可憐な花を身近に楽しむことができます。また、育てやすい種類ですのでご自身で栽培をして楽しむのもおすすめです。ただし、毒性があり、皮膚炎を起こすことがありますのでむやみに触るのはやめたほうがよいですね。
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出典:写真AC