ハクサンフウロの育て方
ハクサンフウロは水はけがよく、加湿にならなければ鉢植えや地植えでも比較的簡単に育てられる植物です。草丈が高くなることがあるので、倒れてくるようなら支柱を立ててください。それでは、ハクサンフウロの育て方をご紹介します。
育て方①植え付け
- 大きめの鉢を用意します。
- 鉢底ネットと鉢底用小石を入れます。
- 用土を入れます。市販の山野草用土が便利です。
- 根に触れない位置に緩効性化成肥料を少量入れます。
- 苗を植えます。
育て方②置き場所
ハクサンフウロの鉢植えを置く場所は一日中日のあたる風通しのよいところがおすすめです。暑い地方は半日陰がよいでしょう。梅雨の時期は屋根の下になる場所に置いてください。真夏は直射日光が当たらないように注意が必要です。地植えの場合は落葉樹の下など薄日のあたる場所に植えます。
育て方③水やり
ハクサンフウロの水やりは土の表面が乾いたらたっぷり与えるようにしてください。真夏には夕方に鉢と鉢の周りにも水をまいて、夜間の温度を下げるようにするのがおすすめです。日に1回の水やりで乾くようなら朝夕の2回でも大丈夫です。水やりは地植えでも同じです。
育て方④肥料
ハクサンフウロはあまり肥料を必要としません。月に2、3回程度、薄めた液肥を与えるだけで大丈夫です。真夏と梅雨時はむしろ肥料は与えないでください。ハクサンフウロの紅葉を楽しむ場合は秋の早い時期に肥料をやめるようにしましょう。
育て方⑥病害虫
殺虫剤 害虫 駆除 スミチオン乳剤 100ml 住友化学園芸
参考価格: 462円
有効成分 | MEP |
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主な適用害虫 | アブラムシ/アメリカシロヒトリ/スリップス/カイガラムシ/毛虫/アオムシ |
使用方法 | 散布 |
ハクサンフウロの主な病気は軟腐病とうどんこ病です。水はけのよい用土を使うことで防げます。うどんこ病にかかってしまったらそのつど葉を取り除いて下さい。害虫はヨトウムシやアブラムシ、ハダニなどがつくことがあります。見つけ次第駆除しましょう。どちらも薬剤散布で予防することもできます。
育て方⑦植え替え
ハクサンフウロの植え替えは毎年行いましょう。温暖地では2月~3月上旬、寒冷地では3月~4月か10月が適しています。鉢は一回り大きいものを用意してください。地植えの場合も根が込み合うのを防ぐために3年~5年を目安に株分けを兼ねて植え替えましょう。
ハクサンフウロの増やし方
ハクサンフウロの増やし方は株分けがおすすめです。3月の植え替えのタイミングで株分けも一緒に実施します。地植えしていればこぼれた種で勝手に増えることもありますが種の数自体多くないので、人の手で行う増やし方としては難しいでしょう。こぼれ種で増えるときも急に数が増えることはなく、ゆっくりと増えていきます。
ハクサンフウロの開花時期
ハクサンフウロの開花時期は7月~8月ですが、まれに6月にも咲いていることがあります。自生する範囲が広く、その場所によって開花期は微妙に変わってきます。自生するハクサンフウロを見に行くときは事前に調べてから行くことをおすすめします。
まとめ
ハクサンフウロは夏の暑さをうまく乗り切れれば、自力で増えていく強さを持っています。植え替えが毎年あったり、湿度の調整や夏越しなど、他の山野草に比べると手間がかかりますが、その手間をかけた分だけ、愛しいと思えてくるのではないでしょうか。初夏を彩るこの愛らしいピンク色の花を、ぜひご自宅のお庭にも迎えてみてください。
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