オランダミミナグサってどんな植物?
基本情報
名前 | オランダミミナグサ |
和名 | 和蘭耳菜草 |
学名 | Cerastium glomeratum |
分類 | ナデシコ科:ミミナグサ属、一年草 |
草丈 | 10cm~30cm |
開花時期 | 3月~5月 |
一年草のオランダミミナグサは草丈が低く、茎の数が多い雑草です。旺盛な繁殖力で群生し、花が散ったあとたくさんの種をつけます。地面に落ちた種は秋に発芽し、緑の葉をつけたまま冬を越して3月~5月ころに開花をむかえます。
原産地と生息地
オランダミミナグサの原産地はヨーロッパです。日本では渡来以降、帰化植物に指定されています。草地や荒れ地、田畑や庭、花壇など日本全国に生息します。
ボタニ子
ナデシコ科の植物は、暖かい地域や寒い地域でも適応する順応性をもちます。
ボタ爺
世界中に約2000種もの種類が存在する、ナデシコ科は大所帯な科じゃよ。
オランダミミナグサの特徴
特徴①茎
株の根元で茎が枝分かれし、まっすぐまたは斜めに傾いて伸びます。茎には緑色で全体に腺毛(せんもう)と呼ばれる、触るとべたつく毛が生えているのも大きな特徴です。茎は先端近くで二叉に分かれ、複数の花芽をつけます。
特徴②葉
茎に対し、オランダミミナグサの葉は対性(たいせい)で生えます。葉の長さは約1.5cm~2cmほどで、幅は約1cm、付け根部分が尖ったさじ状の楕円形です。葉の色は明るい緑色で、両面に毛がびっしりとつきます。
特徴③花
オランダミミナグサの花は5枚の萼片をもち、愕片の長さは約5mmほどです。愕片にはたくさんの毛がつき、先端は濃い紫色です。乳白色の花びらの長さは約6mm~7mmほど、花びらの形は細長い楕円形で先端が2つに裂けます。花の真ん中に先端部分が5つに分かれた雌しべが1本と、雌しべをぐるっと囲む10本の雄しべがあります。
オランダミミナグサの名前の由来
海外原産で、在来種の「ミミナグサ(耳菜草)」に似ていることが、オランダミミナグサの名前の由来です。
ボタ爺
「オランダ(和蘭)」には「外国産」という意味があり、海外から渡来した物や植物の名前に使われているぞい。
ボタニ子
在来種「ミミナグサ(耳菜草)」の名前の由来は、葉の形や葉にびっしりと生える短毛のようすが、ネズミの耳にそっくりだったことからつけられています。
オランダミミナグサの花言葉
花言葉は「聞き上手」です。名前の「耳」の文字や、ネズミの耳に葉の形が似ていることなど、どちらも「聞く」ことに通じます。一般的にネズミは音に敏感な動物といわれ、その耳によく似た葉をたくさんつけることも花言葉の理由にあげられます。
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出典:写真AC