ハナダイコンとは?
春から初夏の季節に線路際の空き地や公園などで、紫色の花をつけて群生する、菜の花に似た植物を見ることがあります。それは、ハナダイコン(花大根)というアブラナ科の植物かもしれません。また、一文字違いのハマダイコンやムラサキハナナとよばれる、遠目には同じに見えるアブラナ科の植物も生息しています。
基本情報
名前 | ハナダイコン(花大根) |
園芸分類 | 草花・一年草 |
原産地 | シベリア・西アジア・ヨーロッパ |
開花時期 | 4~5月 |
花の形状/草丈 | 4弁/60~90cm |
耐寒性/耐暑性 | 強い/弱い |
特徴 | 夕方に芳香を放つ |
ハナダイコン(花大根)の特徴
ハナダイコンによく似たムラサキハナナ(紫花菜)、別名ショカッサイ(諸喝采)をハナダイコンとして紹介している場合もよくみかけられます。同じアブラナ科の植物なのですが、属が違うので間違えないようにしましょう。また一文字違いのハマダイコンも同様にアブラナ科の別の植物です。
ハナダイコンの名前の由来
ハナダイコンは食用の大根と同じアブラナ科の植物で、そのため花の形状も大根と同様に4弁です。違いはハナダイコンの花は薄紫色で、大根の花は白色な点です。大根の花に似ているところから、区別するためにハナダイコン(花大根)と呼ばれています。
ハナダイコンの大きな特徴
後述で、ハナダイコン(花大根)とムラサキハナナ(紫花菜)やハマダイコン(浜大根)の違いと見分け方をご紹介しますが、ハナダイコンだけの大きな特徴に花に香りがあるということがあげられます。
ハナダイコンの栽培の歴史
気候の冷涼なヨーロッパでは中世の頃から庭園で栽培されていました。夕方に茎の上部にたくさんの花を咲かせますが、上に向かって咲かせる様子がまるで花火のようで、英名では「rocket(ロケット)」と呼ばれています。また夕方にたいへんよい香りがするので庭で群生させて楽しんだとされています。
ボタニ子
次のページでハマダイコンと他の仲間(ムラサキハナナ・ハマダイコン)の見分け方をお知らせします!
出典:写真AC