アカメガシワの増やし方
種
アカメガシワはこぼれた種でも増えていきます。実が熟したら種を採り、育てたい場所にまきましょう。温度管理も特に必要ありません。
寿命が長く強い種
アカメガシワの実はエゾビタキやキビタキ・オオルリなどヒタキ科の鳥がよく好んで食べます。種は固くて消化されずに鳥のフンと一緒に排泄されるため、この種が発芽し、繁殖していきます。植えた覚えのない場所からもアカメガシワの木が生えるのはこのような仕組みです。また種の寿命が長く、種が埋まっていた土を掘り返したり、森林火災などが起きたりすると発芽し繁茂します。
挿し木
種のほかにも増やし方があります。アカメガシワは挿し木で増やせます。挿し木は落葉している時期か、梅雨の時期に行いましょう。葉に模様のある「班入りアカメガシワ」を見つけたときは、挿し木で育ててみるのもよいですね。水に挿して発根させた後、土に植えましょう。しっかり根づいてぐらつかなくなったら、挿し木の完了です。
アカメガシワ栽培の注意点
アカメガシワを大切に育てている場合でも、雑草扱いされることもあります。育てるときは近隣の迷惑にならないよう気をつけましょう。育てるのは簡単ですが、大木になった場合、抜いたり伐採したりするほうが大変です。また庭に植える場合は鳥が種を運んでしまうため、近隣で繁茂してしまう可能性があります。十分な注意を怠らないよう気をつけましょう。
アカメガシワの用途
用途①器として
アカメガシワの葉は、食べ物をのせるお皿としても使われていました。また、見た目はカシワの葉に似ていませんが、柏餅などに使われるカシワと同じようにお団子を包んだりお寿司を包んだりするなど、食べ物を包むのに使われます。お団子は包んでそのまま蒸すこともあります。
用途②食用
アカメガシワの葉は、茹でてから水にさらすと食べられます。アクが強いため、お湯で茹でてから長めに水にさらします。水を切ったら、おひたしや天ぷら、あえ物などいろいろな料理に使用可能でうす。できた料理をアカメガワシワの葉の上に盛り付ければ、おしゃれな一品になりますね。
用途③薬
アカメガシワの樹皮や葉は薬用や漢方としても使われます。中国名では「野梧桐(やごとう)」といい、皮は消炎鎮痛薬に使われ、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、はれものなどに効き目があるとされています。また入浴剤として使えば、あせもや神経痛などに効果があるとされていて、身近なとろこで健康茶としても飲まれています。
まとめ
アカメガシワはとても成長が早く、荒地や雑草に負けないくらいの速さで大きくなります。植えてからは2~3年で花が咲き、実がなり、種ができます。アカメガシワを育てるときは、近隣の方に配慮しながら上手に育てましょう。大きくなりすぎないよう、剪定は必須です。元気に育てて、きれいな新芽や斑入りのアカメガシワの葉も楽しんでください。