マーガレットの育て方【特別な管理】
剪定
日々の管理に加えて剪定で手入れをしておくと、マーガレットを長く美しい状態で楽しめますよ。マーガレットの主な手入れには、切り戻し剪定や摘心です。
切り戻し剪定の方法
マーガレットは切り戻し剪定することで毎年花を楽しめます。花つきがよくなり病害虫予防にもなるため剪定は必須作業といえます。適期は3月~6月または9月~10月上旬ごろで、晴れた日の午前中がおすすめです。およそ半分の草丈で切り戻し剪定すると新芽がでてきます。このとき、元気な葉を少し残しておくと枯れにくくなりますよ。
ボタニ子
摘心の方法
3月~5月ごろに摘心すると花数が増えるため、花数を増やしたい場合は摘心しましょう。15cmほどになった新芽を摘み取っておくと、2つの脇芽が出てきてそこから花をつけますよ。
日ごろの手入れ
ボタニ子
剪定だけでなく、日頃のお手入れも大切だよ!葉が黄色くなったら取り除いてね。
ボタ爺
花後は茎の根もとから摘み取ろう。これも大きな花を咲かせるための手入れじゃぞ。
夏越し・冬越し
マーガレットの品種には一年草扱いされるものもありますが、基本的に常緑多年草として栽培できます。夏越しと冬越しに成功したら、茎の基部が木質化して頑丈な低木のようになっていくのがマーガレットの特徴です。
夏越し方法
高温多湿に弱いマーガレットは、日本では夏に休眠期に入ります。そのあいだに株が蒸れて弱ってしまう場合もあるため、梅雨入りしたころに2/3くらいの高さで刈り込んでおきましょう。風通しがよくなり、株が蒸れるのを防げます。また、梅雨時期の長雨もさけるのも枯らさないポイントです。鉢植えは雨を避けられる軒下に移動させたり、地植えなら雨よけを設置したりすると安心です。
冬越し方法
12月~3月ごろは、鉢植えなら室内の日当たりのよい場所に移動させましょう。戸外で冬越しする場合は、霜があたらないように注意します。霜よけは軒下や日当たりのよい場所で管理したり、袋やダンボールで覆ったりするとよいでしょう。地植えは、12月~2月に霜よけをします。根元に腐葉土をかぶせておくのも効果的です。寒さが原因で枯れることも多いため、寒冷地では冬のあいだだけ鉢植えに移すという方法もあります。
ボタニ子
暖かい地域では冬に花を咲かせることもあるよ。
増やし方
マーガレットの増やし方で手軽な方法は挿し木です。種まきでの増やし方は、時間がかかりますがたくさん増やせます。また茎が木質化するため、株分けによる増やし方は向きません。
種まき
種まきの増やし方は時間をかけてたくさん育てたい人向きです。花後に実がなって、小さな種を収穫できます。ハサミで切って採取してから、しっかりと乾燥させておきましょう。種まきの適期は9月~10月ごろで、種をまいた後はごく薄く土を被せます。水やりは種が小さいため流れないように、霧吹きを用いて丁寧に行う必要があります。
挿し木
マーガレットは、挿し木での増やし方が一般的でおすすめです。適期は5月~6月ごろ、または9月ごろです。しっかりと太さのある茎を芽の先端5~10cmから切り取って、葉を数枚だけ残して挿し芽(挿し木)をつくります。挿し芽を水に約2時間つけてから、湿らせた挿し木用土やバーミキュライトなどに挿します。約1カ月で根が出たのを確認してから、鉢植えや地植えに移行しましょう。
マーガレットの花が小さい原因と対処法を教えて!
つぼみはたくさん出るのに花が小さい原因としては、肥料不足が考えられます。効き目がはやい液体肥料を与えましょう。花が小さい症状が改善して大きな花が咲くようになってからも、固形肥料を月に1回ほどこすようにします。
適切な育て方でマーガレットの花を咲かせよう!
マーガレットは鉢植えでも地植えでも栽培できるため、ガーデニングでも重宝されています。花色や咲き方もさまざまで、好みのタイプを選ぶ楽しみもありますよ。大きな花がたくさん育ったら、花言葉を添えて花束をプレゼントするのもよいですね。
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アーチ状に切り戻すと株の形が整うよ!