ソテツの増やし方
ソテツの増やし方は株分け(挿し木)が一般的な方法です。また育てているソテツから運よく種が取れたら、ぜひ発芽に挑戦してみてください。
増やし方①株分け(挿し木)
株分け(挿し木)は5月以降の温かい季節に行います。根元や幹の途中から子株(脇芽)が出てきたら、握りこぶしぐらいの大きさになるまで待ってから切り分けます。子株には根がついていなくても構いません。そのまま土に挿しておけば発根しますが、根が出るまでに数か月~数年かかる場合もあるようです。
増やし方②種
種から発芽させる場合もやはり5月以降がおすすめです。ソテツの種を赤玉土などの用土に半分ほど埋めて、完全に乾いてしまわないように管理します。発芽率は高くありませんが、種をあらかじめペンチなどで割っておくと発芽しやすくなります。発芽するまでには数か月かかる場合もあるので、気長に管理しながら待ちましょう。
ソテツの種類
日本国内に自生するソテツは1種類だけですが、葉の色にバリエーションがあります。また世界にはとても魅力的なソテツの仲間が存在します。海外原産のソテツの仲間は流通が少なく、一般の園芸店などで見かけることはほとんどありません。インターネット通販などで購入できますが、日本のソテツに比べると驚くほど高価です。
ソテツ
日本原産のもっともポピュラーな種類です。濃い緑色の葉が美しく、小さな苗なら数百円で購入することができます。
金環ソテツ
奄美大島原産の、一般的なソテツの斑入り品種です。金縁ソテツとも呼ばれ、葉の外側が鮮やかな黄色で縁取られます。希少価値が高く縁起物としても扱われていて、小さな苗でも数千円で販売されています。性質や育て方は一般的なソテツと同じです。
サイカス・カイルンシアナ
学名 | Cycas cairnsiana |
別名 | サイカス・カイルンシアーナ |
分類 | ソテツ科ソテツ属 |
原産地 | オーストラリア |
オーストラリア原産のソテツの仲間です。青みを帯びた葉の色がとても美しい種類で、ソテツの仲間のなかでも高い人気を誇りますが、価格は数万円~数十万円と非常に高価です。海外原産のソテツの仲間には、こういったブルーやシルバー系の葉を持つ種類がいくつかあります。
エンセファラルトス・ホリダス
学名 | Encephalartos horridus |
別名 | ヒメオニソテツ |
分類 | ザミア科オニソテツ属 |
原産地 | 南アフリカ |
ソテツ綱ザミア科の植物で、ソテツに近い仲間です。トゲのある硬い葉が特徴で、個体によっても葉の形が微妙に異なります。価格は数万円~数十万円で販売されています。ザミア科の植物はアフリカ、オーストラリア、アメリカ大陸などに分布しており、さまざまな種類が観葉植物として出回っています。
まとめ
ソテツの栽培にはほとんど手間がかかりません。よく日に当てて乾燥気味に管理することがポイントです。また冬の寒さからはしっかり守ってあげてください。ゆっくりと時間をかけて成長するので、一生付き合うつもりでのんびり育てるとよいでしょう。
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