イワタバコの育て方
イワタバコ属の多くは、湿った山や岩壁などに生えていることが多いです。そのため強い風や日光を嫌い、涼しい日陰などを好みます。空中の湿度が高ければ高いほどよいため、人工芝などを設置するとよく育ちます。また、濡れたタオルなどを干すのも効果的です。
用土
用土には、硬く湿っている「鹿沼土」という用土が適しています。ですが、鹿沼土は水はけがあまりよくありません。むれて腐ってしまうと大変なので、用土の下には10個ほどの軽石を置くと水はけがよくなります。また、茎などを傷つけないように用土を少なめにするとなおよいです。
肥料
イワタバコの肥料には、リン酸とカリウムを使うのが適しています。リン酸は「実肥」と呼ばれ、花や葉の成長を早める肥料です。カリウムは「根肥」と呼ばれ、根や茎の成長をよくしてくれます。この2つの肥料を使うことによって、イワタバコを大きく育てることが可能です。
水やり
水やりは基本的に、用土の表面が完全に乾いたらたっぷりとあげます。冬の水やりはほぼ必要ないですが、夏の水やりは温度を下げるために何度もあげたほうがよいです。特に8月ごろは夜の気温がかなりあがるので、日中に水をまんべんなくかけて冷やします。
植え替え
植え替えは、新芽がでてくる2〜3月に行います。その時古い根や葉をとりのぞき、新芽を傷つけないようにそっと別の鉢へ移動させます。この時新芽を傷つけてしまうと次の年に芽が出ない可能性もあるので、注意が必要です。植え替えたあとにはたくさんの栄養が必要になるので、1500倍ほどに薄めた肥料をかけるとよいです。
増やし方
増やし方には主として、「葉挿し」と「株分け」があります。葉挿しは1番簡単な増やし方で、健康な葉をとって土に乗せるだけです。そうすると葉の根本が大きくなって、イワタバコへと成長していきます。もう1つの株分けは、イワタバコがある程度大きくなってからする方法です。イワタバコの別れた茎を切りはなし、その切ったほうを植木鉢に植える方法です。
まとめ
イワタバコ
- 風通しのよく、涼しい場所で育てる
- 若葉は天ぷらなど食用になり、食欲増進の効果も期待されている
- 植え替えは2月~3月におこなう
イワタバコは、食用にも薬草にも、鑑賞用にもなる便利な植物です。育て方も簡単な方なので、ぜひ上手く育ててイワタバコを楽しんでみてください。
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