記事の目次
- 1.外来種とは?
- 2.外来種の植物①アメリカフウロ
- 3.外来種の植物②アメリカセンダングサ
- 4.外来種の植物③アメリカオニアザミ
- 5.外来種の植物④アレチウリ
- 6.外来種の植物⑤イヌムギ
- 7.外来種の植物⑥オオイヌノフグリ
- 8.外来種の植物⑦オオカナダモ
- 9.外来種の植物⑧オオアレチノギク
- 10.外来種の植物⑨オシロイバナ
- 11.外来種の植物⑩オニノゲシ
- 12.外来種の植物⑪オランダミミナグサ
- 13.外来種の植物⑫オランダガラシ(クレソン)
- 14.外来種の植物⑬シロツメクサ
- 15.外来種の植物⑭ショカッサイ
- 16.外来種の植物⑮セイタカアワダチソウ
- 17.外来種の植物⑯セイヨウタンポポ
- 18.外来種の植物⑰ハキダメギク
- 19.外来種の植物⑱ハナニラ
- 20.外来種の植物⑲ハルジオン
- 21.外来種の植物⑳ヒメオドリコソウ
- 22.外来種の植物㉑ヒメジョオン
- 23.外来種の植物㉒ホテイアオイ
- 24.外来種の植物㉓ムラサキカタバミ
- 25.外来種の植物㉔ヤナギハナガサ
- 26.外来種の植物㉕ワルナスビ
- 27.まとめ
外来種の植物⑳ヒメオドリコソウ
春に、在来種であるホトケノザと一緒にピンク色の花を咲かせることで知られている花です。そんなヒメオドリコソウも身近で見られる外来種の1つです。
ヒメオドリコソウの特徴
学名 | Lamium purpureum |
分類 | シソ科オドリコソウ属 |
原産地 | ヨーロッパ |
分布 | 道端、野原など |
花期 | 4月~5月 |
日本へ入ってきた経緯はあまりよくわかっていませんが、輸入品に紛れ込んでいたという説があります。最初に見つかった場所は東京です。ヒメオドリコソウはシソ科らしく、茎が四角い特徴があります。花期は春ですが、暖かい地域では1年中花をつけているのが特徴です。
外来種の植物㉑ヒメジョオン
ハルジオンによく似ているヒメジョオンも身近で見られる外来種の1つです。ハルジオンとは花期がずれているので、見分けることはできます。
ヒメジョオンの特徴
学名 | Erigeron annuus |
分類 | キク科ムカシヨモギ属 |
原産地 | 北アメリカ |
分布 | 道端、野原など |
花期 | 6月~10月 |
日本へ入ってきた経緯は、観賞用としてといわれています。その後、野生化し全国にて帰化植物として生息しました。ハルジオンによく似ていますが、茎を切ったときにヒメジョオンは茎が空洞ではないことから見分けられます。
外来種の植物㉒ホテイアオイ
水草で知られているホテイアオイも外来種の1つです。流れが緩やかな川などの水面に浮かんで生息しています。
ホテイアオイの特徴
学名 | Eichhornia crassipes |
分類 | ミズアオイ科ホテイアオイ属 |
原産地 | 南アメリカ |
分布 | 本州、四国の水面 |
花期 | 6月~11月 |
日本へ入ってきた経緯は観賞用・飼料などと言われています。明治時代中頃に入ってきて、その後野生化し広まりました。花は青く、美しいですが寒さに弱いため冬は枯れてしまいます。枯れると悪臭を放ちますが、とても繁殖力の強い植物なので一部でも株が生きていれば翌年は大繁殖するのが特徴です。
外来種の植物㉓ムラサキカタバミ
淡い紫色の花をつけることで知られているムラサキカタバミも外来種の1つです。関東から西日本に広がっており、要注意外来生物に指定されています。
ムラサキカタバミの特徴
学名 | Oxalis corymbosa |
分類 | カタバミ科カタバミ属 |
原産地 | 南アメリカ |
分布 | 関東~西日本にかけての道端など |
花期 | 6月~7月 |
日本に入ってきた経緯は、観賞用です。江戸時代に入ってきて、その後野生化し、生息しました。葉は3小葉からなり、まれに4つ葉になることがあります。日本で生息しているムラサキカタバミは結実しないため、繁殖は鱗茎(りんけい)にて行われています。
外来種の植物㉔ヤナギハナガサ
三尺バーバナ、バーベナで知られる植物の別名がヤナギハナガサです。そんなヤナギハナガサも全国的に広がる外来種として知られています。
ヤナギハナガサの特徴
学名 | Verbena bonariensis |
分類 | クマツヅラ科クマツヅラ属 |
原産地 | 南アメリカ |
分布 | 北海道~九州の道端など |
花期 | 7月~10月 |
日本へ入ってきた経緯は園芸用や緑化資材として入ってきたと知られています。その後、野生化し全国へと広がっていきました。葉や茎には毛が生えているため、触るとごわごわしているのが特徴です。
外来種の植物㉕ワルナスビ
ワルナスビは、日本だけではなく世界的にも帰化している植物の1つです。そのため、要注意外来生物の指定を受けています。しかし、荒地などではよく見かける身近な雑草です。
ワルナスビの特徴
学名 | Solanum carolinense |
分類 | ナス科ナス属 |
原産地 | アメリカ合衆国 |
分布 | 沖縄以外の荒地など |
花期 | 6月~9月 |
日本へ入ってきた経緯は、牧草に紛れて入ってきたとされています。初めて確認されたのは明治時代です。種子が家畜に糞に混じって広がっていったともいわれています。葉や茎など全体的に棘が多く、地下茎を張って繁殖するのが特徴です。
まとめ
ここで紹介した外来種はごく一部です。外来種は入ってきた年代も広がり方も同じではありません。しかし、本来では日本には生息していなかったものです。植物によっては、栽培品種の種がこぼれて野生化してしまったという例もあります。そのため、在来種ではないものを育てるときは、育てている植物が野生化しないように気を付けましょう!