ユーカリは観葉植物としておすすめ
ユーカリは暑さや寒さに強く丈夫でよく育つので、日当たりと風通しのよい場所が確保できれば、観葉植物として育てやすいです。品種によっては自生地で、樹高が100mになるような大型のものもあります。摘芯や剪定を上手にすればプランターや鉢植えにして、室内でも育てられます。葉っぱの形も品種によって違うので、好みのユーカリを育ててみましょう。
ユーカリは草花やハーブ、観葉植物ではなく高樹
- ユーカリは乾燥地帯に自生し、樹高が20m~100mになる高樹です。それを観葉植物として鉢植えで育てる場合、マツやクスノキを盆栽で育てるようなものだということを覚えておきましょう。
基本情報
学名 | eucalyptus globulus labill |
科属 | フトモモ科ユーカリ属 |
種類 | 常緑広葉高樹 |
自生地 | おもに南半球 |
樹高 | ~100m |
耐暑性 | 強い |
耐寒性 | 強い(品種による) |
開花時期 | 2月~5月 |
花色 | 白、黄色、ピンク、赤など |
品種 | 900種以上 |
特徴
葉っぱ
ユーカリの葉っぱはヤナギのような長細いものや丸いもの、ハートの形をしたものなど形だけでなく大小さまざまで、バラエティに富んだ特徴があります。ユーカリの葉っぱの色はシルバーブルー系が多く、よい香りを放つ種類が多いのも特徴です。常緑樹なので冬でも葉っぱが枯れることなく、室内を彩ってくれます。
花
ユーカリの花は、赤やオレンジ、ピンクや白、黄色など品種によって色がさまざまです。花の形は放射線状で花火のような、繊細な花弁を開きます。開花時期は2月~5月ですが、観葉植物として育てているとなかなかお目にかかるチャンスがありません。それは花が開花するにはある程度の樹高が必要で、植木鉢やプランターで育てる場合は剪定がかかせないからです。
幹
ユーカリの樹の幹は、樹皮と呼ばれる外側が脱皮するように剥がれ落ちて成長するのが特徴です。樹皮が剥がれた内側には、白くきれいな新しい幹が成長しています。種類によっては全部剥がれきらずに、のこった部分が化学変化を起こして色が変わる「レインボーユーカリ」という珍しい品種もあります。
花言葉
ユーカリの花言葉は「思い出」「追憶」「記憶」「新生」「再生」「慰め」などです。ユーカリの自生するオーストラリアでは山火事がよく発生し、その後雨が降るとユーカリの種が発芽することから、花言葉に「新生」「再生」が含まれます。「思い出」「追憶」は、山火事によってなくしたものへの気持ちが込められた花言葉です。「慰め」という花言葉は、ユーカリが発する香りの癒し効果からきています。
ボタニ子
効果
ユーカリは葉や花に芳香がある品種が多く、その香りにいろいろな効果があるためアロマオイルとして利用されます。消毒、消炎、殺菌、抗菌効果や精神を安定させる効果、また昆虫やバクテリア、寄生虫などの虫よけ効果もあります。スピリチュアルアロマとしてのユーカリは「潔さ」「強さ」「新たな一歩」が必要な人やときに、背中を押してくれる香りです。
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アロマオイルは通販サイトで購入できるわ。虫よけに玄関に置くのもいいかもね!
毒性
薬は使い方を間違えると毒性があるように、色々な効果があるユーカリにも毒性があります。ユーカリにはシアン化水素水溶液、いわゆる青酸という毒性が含まれます。これは完熟していない桃や梅にも含まれる成分です。人間は葉っぱ1枚で重篤な症状にはなりませんが、体が小さなペットの誤食には気をつけましょう。
ユーカリの観葉植物としての育て方【栽培スケジュール~植え付け】
栽培スケジュール
用土
ユーカリは乾燥に強く、湿気に弱い特徴があります。そのため観葉植物として室内で鉢植えやプランターで育てる場合、水はけのよいハーブ用の用土や観葉植物用の粒状培養土がおすすめです。市販の草花用の用土や野菜用の用土、普通の観葉植物用の用土は保水性が高いので避けたほうがよいでしょう。
植え付け
ユーカリを植木鉢やプランターに植え付ける場合、鉢底ネットをしきその上に鉢底石を入れます。新しい用土を下から1/3ほど入れてから、苗を入れます。ユーカリの周辺に用土を入れ、すきまがないようにしましょう。植木鉢やプランターの縁から1cm~2cmまで用土を入れたら、たっぷりと水やりします。
植木鉢は小さめがおすすめ
ユーカリはとにかく水分調整が枯れるのを防ぐコツです。小さい鉢を使用すれば、用土の量が減り過湿を防げます。プラスチック製の植木鉢か、できればスリット鉢がおすすめです。素焼の植木鉢は通気性がよさそうに思えますが、表面にカビが生えて病気の原因になります。根が直根性なので高さがある鉢にしましょう。
ボタニ子
スリット鉢を使用する場合は、もともと排水性がよいから鉢底石は必要ないわ。
「永遠の幸せ」という未来への花言葉もあるわ。ユーカリの花言葉は、現在、過去、未来をあらわしているのね。