カンノンチクの管理のコツ
観葉植物として比較的育てやすいカンノンチクではありますが、それでも放置しておくと枯れたり、病気や害虫に侵されたりする可能性があります。そうならないために、ここではカンノンチクの適切な管理方法についてご紹介します。
植え替え
カンノンチクも徐々に成長していくので、2年に1回を目安に植え替えが必要となります。植え替えしないで放置すると、鉢の中で根がまわり過ぎて根詰まりします。根詰まりすると根が呼吸しづらくなるので、枯れる原因となります。鉢の底から根が出てしまった場合も、植え替えのタイミングだと判断しましょう。植え替えの時期は、平均として生育期の5~6月が最適です。
用土
カンノンチクは耐寒性のある強いタイプですが、極端な湿度には弱い植物です。あまり蒸れるような環境では根腐れする原因になります。その防止のためには水はけがよい用土を使用することをおすすめします。基本的には市販されている観葉植物用の用土を使うのが簡単です。もし自分で作るのであれば、赤玉土6:腐葉土3:軽石1くらいの割合でブレンドするのが適当です。
肥料
カンノンチクが育つ時期は夏場が中心です。その頃に肥料を与えながら、風通しと日光の調整に注意し、1日1~2回水を与えるとすくすくと成長してくれます。カンノンチクへの肥料は多量ではなく、少量ずつ回数を分けるとよいでしょう。油粕と骨粉入りの固形肥料で中粒2個、液体肥料の場合は「ハイポネックス」などの2000倍希釈液を月2回ぐらいを適当に与えます。
病気や害虫
カンノンチクには特有な病気というものがありません。ただし前述しているように、多湿になっても水切れになっても植物にとってはよくありません。葉先や根が簡単に枯れてしまう恐れがあるからです。夏場と冬場での水やりの方法を最適にコントロールしながら、直射日光を避けた環境に設置することが基本です。
ハダニとカイガラムシが天敵
カンノンチクを好んでつきまとう害虫は、ハダニやカイガラムシです。害虫が付着してしまうと養分を吸われ株が弱ります。霧吹きや粘着テープなどで除去します。もし被害が大きいようなら薬剤で駆除しましょう。最も注意するべきはカイガラムシです。成虫はタフで殺虫剤が効きにくい場合があります。その際は直接落とすようにしましょう。
まとめ
カンノンチクは観葉植物のマニアにとって定番ともいえる品種です。玄関や部屋のタイプを問わず、何気なく置いてもその場所になじんでくれる魅力があります。そのため愛好家も多くて人気があります。ビギナーにも育てやすいので、初めての観葉植物としておすすめです。きっとお気に入りな空間のアレンジが実現できるでしょう。