ハーデンベルギアの育て方
ハーデンへルギアは、耐暑性には強い植物です。耐寒性にはやや弱く、屋外での栽培は-3℃が目安となります。寒冷地では冬場になると凍ってしまう可能性があるため、鉢植えにして室内で冬越ししましょう。
育て方①場所
夏の時期
ハーデンへルギアは、日当たりがよく風通しのよい場所を好みます。庭植えの場合は、水はけのよい場所を選びましょう。耐暑性の強い植物ですが、夏の直射日光と乾燥で葉が焼けて枯れる恐れがあります。そのため、遮光ネットなどを使用して未然に防ぎましょう。鉢植えの場合は、半日陰の場所に移動して管理します。
冬の時期
-3℃くらいまでは、屋外で育てられます。しかし、寒冷地では凍ってしまい枯れる恐れがあるため、鉢植えで室内で管理しましょう。また、購入したばかりの若い苗は、寒さに慣れていないため、鉢植えのまま冬越しします。霜にはあてず、0℃以下にならない場所で管理しましょう。苗を庭植えにする場合は、冬越しした後に植え付けます。
育て方②用土
用土は、水はけのよいものを使いましょう。市販の草花向け培養土も利用可能です。市販の培養土にパーライトを入れると、排水性が高まります。自作するのであれば、赤玉土7:腐葉土3の割合で配合しましょう。
育て方③植え付けと植え替え
植え付け時期
植え付けの適期は春と秋です。ハーデンベルギアは12月から流通が始まり、店頭に苗や鉢植えが並びます。苗の場合は、そのままの状態で冬越しさせ暖かくなってから植え付けましょう。鉢植えを購入した場合は、開花時期が3月なので咲き終えてから植え付けします。
鉢植えの植え替えの目安
鉢植えで育てる場合は、植え替えが必要となります。植え替えの適期も、春と秋です。植え替えの目安は、①鉢底から根が出ている、②植え替えていない状態が2年経過、③水が染み込まない、ひとつでも当てはまる場合は植え替えましょう。
鉢植えの植え替え
植え替え用の鉢に新しい用土を入れたら、根鉢をほぐし植え替えます。大株に仕立てる方法は、2年に1度の間隔でひと周り大きな鉢に植え替えるのがポイントです。反対に大きさを維持したい場合は、鉢はそのままで用土だけを新しく入れ替えて植え直します。
鉢植えから庭植えする場合
庭植えへ植え替える際に気を付ける点は、根鉢を崩さないことです。また、乾燥防止などの効果のために、敷き藁や腐葉土などで土壌の表面をマルチングしましょう。
育て方④水やり
鉢植えの場合
ハーデンベルギアは高温多湿状態になると枯れる原因となるため、土の表面が乾いたら水やりをします。鉢底から水が流れるまで、たっぷりと水やりをしましょう。開花前と開花中は水分を必要とするため、乾燥しないように注意が必要です。
庭植えの場合
植え付け後は、しばらくの間は毎日、土が湿る程度に水やりをします。根付いたら、雨水で十分なので水やりする必要はありません。乾燥する夏場は、土が乾きすぎているようならば水をあげましょう。
育て方⑤肥料
鉢植えの場合
鉢植えの場合、土中の養分が足りなくなってきます。そのため、開花後に緩効性の置き肥を株元にまいておきましょう。
庭植えの場合
生育促進として根の張りをよくするために、開花後に緩効性肥料を与えてもよいですが、肥料を施さなくても大丈夫です。
肥料は少量で十分
ハーデンへルギアは肥料を与えすぎると、花が咲きにくくなります。肥料の窒素分が残ってしまい、茎が徒長して葉が茂り、根が軟弱になるからです。また、ハダニなどの害虫が発生する原因となります。開花後のお礼肥として、少量の肥料で十分でしょう。
育て方⑥剪定
剪定の時期
ハーデンベルギアは、つるがよく伸びます。大きく伸びすぎた部分を剪定することで、健常な状態を保てます。花芽が秋頃につくられるため、剪定は開花後から夏が終わる間までに行いましょう。
剪定方法
花が咲き終わった後に、花がらをきれいに取り除きます。形が乱れていたり支柱から飛び出ている部分や、傷んでいるつるや枯れている葉も、このときに一緒に剪定しましょう。また、アーチやオベリスクに絡ませて、好きな形に誘引できます。例えば、小さくコンパクトな形にする方法は、高さを半分か1/3まで剪定します。剪定と同時に、植え替えを行うのもよいでしょう。
支柱に誘引する方法
誘引の方法は、最初に支柱を立てます。そして、支柱につるをある程度絡ませて、麻紐で軽く縛りましょう。そうすることで、つるが伸びて自然と巻きついていきます。
育て方⑦病気と害虫
病気と害虫に強い
ハーデンベルギアは、病気にほとんどかかりません。また、害虫の被害もほぼないです。しいていえば、カイガラムシが発生したり、アブラムシが新芽や蕾についたりします。また、夏場になると乾燥により生ずるのがハダニです。
害虫の対処方法
対処方法は、アブラムシやカイガラムシは見つけたらすぐに殺虫剤を使用するか、ブラシや手でこそぎ落としましょう。また、ハダニは葉に水をかけて予防します。