エゾマツ(蝦夷松)とは?樹木としての特徴や用途をご紹介!

エゾマツ(蝦夷松)とは?樹木としての特徴や用途をご紹介!

エゾマツ(蝦夷松)という樹木をご存知ですか?北海道の木にも指定されている植物で、大きいものでは樹高が40mほどまで育つのが特徴です。エゾマツは材木としても親しまれており、さまざまな用途で使用されています。そんなエゾマツの特徴や用途、種類などをご紹介します。

記事の目次

  1. 1.エゾマツ(蝦夷松)とは
  2. 2.エゾマツ(蝦夷松)の特徴
  3. 3.エゾマツ(蝦夷松)の用途
  4. 4.エゾマツ(蝦夷松)の種類
  5. 5.まとめ

エゾマツ(蝦夷松)の用途

エゾマツは淡くて優しい黄色が魅力的で、さまざまな用途に利用されている樹木です。マッチ棒の軸や囲碁の碁盤、箱材など身近にエゾマツが原料となっているものがたくさんあります。そんなエゾマツの用途をご紹介します。

家具

美しい木目模様を活かして、食器皿やフォーク、時計の基盤などさまざまな家具に使用されています。ヒノキ同様ともいわれるほどの高い強度や、ほとんどにおいがしないのが特徴です。「曲げわっぱ」という木製の弁当箱もエゾマツの材木からできています。硬さの弱い材木のため、摩擦が起きるような場所には向いていません。

楽器

しなやかさが特徴でバイオリンやコントラバス、ギターやウクレレなどの楽器に利用されています。またピアノやオルガンの響板として「国内の木材で最も優良」ともいわれており、楽器作りに欠かせない材木です。

製紙用原料

繊維が長い性質があり、パルプ材にも適してる植物です。エゾマツの樹皮を採取し、加工して繊維を取り出し製紙用の原料として利用されています。

エゾマツ(蝦夷松)の種類

エゾマツは別名「クロエゾマツ」とも呼ばれているとおり、樹皮が黒いのが特徴の品種です。そのため北海道などでエゾマツがたくさん生えている針葉樹林は「黒い森」といわれる場合もあります。ほかにも「アカエゾマツ」や「シロエゾマツ」などの種類があります。それぞれ見ていきましょう。

アカエゾマツ

アカエゾマツは岩場や湿原、湖岸など条件の悪い場所に多く生えているのが特徴です。エゾマツと同じく、楽器や建築材として利用されています。樹皮がところどころめくれており、赤褐色をしているのが名前の由来です。

シロエゾマツ

シロエゾマツは樹皮が灰色がかっていたり、葉が裏返ってつくものもあり葉裏が白く見えたりするため「シロエゾマツ」と呼ばれています。エゾマツ材に比べてシロエゾマツ材は柔らかく、加工がさらに簡単といわれる品種です。また、木目のサイズが大きく見応えがあります。しかし船舶などの乗り物に利用すると、衝突で破損してしまう恐れがあるため向いていません。

まとめ

エゾマツの特徴や用途、種類についてご紹介しました。クリスマスツリーや門松など季節の行事に使われていたり、マッチ棒の軸から建築用の材木まで幅広く利用されていたりする植物です。加工がしやすくDIYにもおすすめで、ホームセンターなどでもエゾマツ材はたくさん売られています。身近なものにもエゾマツは利用されているため、気にかけてみると面白いかもしれませんね。

Alisa.
ライター

Alisa.

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