キショウブとは?
キショウブとは、菖蒲の葉によく似ていて黄色い花をつける水辺に咲く大型の多年草のことです。キショウブは、元から日本にあった植物ではなく、黄色い花のアヤメやカキツバタがなかったことから観賞用として持ち込まれ広まったとされています。
基本情報
学名 | Iris pseudacorus |
分類 | アヤメ科アヤメ属の多年草 |
花期 | 4月~6月 |
分布 | 水辺や湿地 |
原産地 | ヨーロッパ |
キショウブの特徴
キショウブは水辺に生える大型の多年草です。太い地下茎があり、菖蒲に似た葉が2列に根元から生えて、葉の先が剣のように細くなる特徴もあります。また、キショウブは葉の中央が膨らむという、アヤメやカキツバタにはない特徴もあります。この特徴は、ハナショウブと同じです。
花の特徴
キショウブの花は、鮮やかな黄色です。そんな花を春の時期から梅雨時期など、春と夏の季節にまたがって開花させます。花弁は、外側の花弁は大型で垂れさがる特徴があります。外側の花弁は3枚、また小型で直立する内側の花弁も3枚です。また、外側の花弁の基部には斑紋が入るのも特徴です。
キショウブの名前の由来
キショウブの名前の由来は、案外そのままだったりするのです。ここでは、キショウブの名前の由来と花言葉を紹介します。
キショウブの由来
キショウブは漢字で書くと「黄菖蒲」です。名前の由来は、黄色い花をつけることです。そのことから「黄色い菖蒲」で、キショウブとなりました。
キショウブの花言葉
- 幸せをつかむ
- 信じる者の幸福
- 消息
- 友情
- 私は燃えている
キショウブの花言葉はポジティブの花言葉が多いとされています。その理由は、花が幸せのカラーである黄色い花であるからという説があり、そのことからポジティブな花言葉が多いといわれているのです。
キショウブは外来種
キショウブは、日本在来の植物ではなく、外来種です。そのため、育てるときにはいくつか気を付けたいことがあります。
野生化するキショウブ
キショウブは、明治時代頃に日本に観賞用として入ってきたのが始まりです。その後、野生化が広まり現在では水辺などでよく見られる花となっています。しかし、キショウブは環境省から「要注意外来生物」に指定を受けています。理由は、繁殖力の強さや在来種であるカキツバタなどとの交雑の恐れです。
育てるときの注意点
キショウブは、一般家庭での栽培が可能です。しかし、栽培するにあたり注意しなければならないことがあります。それは、庭から逃げ出させないことです。キショウブは外来種であり「要注意外来生物」です。そのため、育てるときは、キショウブがこれ以上野生化で増えないように注意しましょう。