トキワマンサクとは?庭木としての魅力や剪定時期・方法など育て方を解説

トキワマンサクとは?庭木としての魅力や剪定時期・方法など育て方を解説

トキワマンサクは美しい花姿と、病気や害虫に強く管理しやすいことから、近年人気が高まっている樹木です。強い刈り込みも可能なことから、生垣にも利用されています。トキワマンサクの用途や特徴、おもな種類や品種、育て方のポイントについて解説します。

記事の目次

  1. 1.トキワマンサクとは
  2. 2.トキワマンサクの用途
  3. 3.トキワマンサクの特徴
  4. 4.トキワマンサクの育て方
  5. 5.トキワマンサクの種類・品種
  6. 6.トキワマンサクの購入方法
  7. 7.花も楽しめる生垣を作ってみよう

トキワマンサクとは

出典:写真AC

トキワマンサク(常盤万作)は、春に開花時期を迎える常緑性中高木です。病気や害虫に強く、刈り込みにも耐えられることから人気が高く、生垣や垣根の植木にもよく利用されています。品種や状態によって異なりますが、価格も安価で手に入りやすい樹木です。名前は常緑性植物であることと、花がマンサクという植物に似ていることに由来しています。「トキワ(常盤)」は常緑を意味する言葉です。

マンサクとトキワマンサクは、花はよく似ていますが、トキワマンサクが常緑性であることに対して、マンサクは落葉性なんですよ。

トキワマンサクの価格は品種や苗の成長度によって異なるけど、近年は生産量が上がってるから、わりと手頃な価格で購入できるよ。

トキワマンサクの基本データ

学名 Loropetalum chinense
科名・属名 マンサク科トキワマンサク属
英名 Fringe flower,Evergreen witchhazel
原産地 日本、中国南部~南アジア
草丈・樹高 3m~6m
花色 白、ピンク、紅色
開花時期 3月~5月
特性・用途 生垣、垣根、シンボルツリー
価格帯 ポット苗で1,000~2,000円
(品種や状態によって異なる)

トキワマンサクの用途

用途①生垣

トキワマンサクは、生垣によく利用されています。生垣に採用される樹木の条件は、「常緑性で葉が密生する」「害虫がつきにくい」「強く刈り込んでも枯れない丈夫さ」です。トキワマンサクはこの条件をすべて満たすうえに、さらに春になれば株いっぱいにリボンを束ねたような花を咲かせるため、「花が咲く生垣」として楽しめます。

トキワマンサクは、複数の苗をセット販売していることも多いんですよ。

たくさん購入したいときは、セット販売品のほうがお得な価格で購入できるよ。

用途②シンボルツリー

生垣向きとされるトキワマンサクですが、シンボルツリーにもなります。トキワマンサクは、大きく成長すると6mに到達する中高木です。強剪定で高さをコントロールできるため、庭の広さにあった高さに調整できます。春の花の姿もさることながら、自然な枝ぶりが和風と洋風、どちらの庭にもあう樹木として人気です。

特に紅花種のベニバナトキワマンサクは、赤味がかった葉色が珍しい常緑樹として人気なんですよ。

トキワマンサクは剪定に強いから、庭にあわせて成形できる点も魅力だよ。切り方を工夫して、庭を引き立てる庭木に仕立てようね。

用途③目隠し用の庭木

トキワマンサクは、目隠し用の庭木としてもよく利用されています。トキワマンサクは常緑樹のうえに密生して茂り、周囲の目から庭や家をうまく隠してくれるからです。開花時期を迎えると咲く花も、葉が隠れるほど咲いてくれるため、目隠しになると同時に、美しい花姿で目を楽しませてくれます。

トキワマンサクは目隠しになると同時に、開花時期の美しい花姿で環境の美化にもなるお得な樹木なんですよ。

トキワマンサクには紅花種と白花種の2種類があるんだ。紅花種は華やかな雰囲気、白花種は清楚な雰囲気が魅力的だよ。

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トキワマンサクの特徴

特徴①細長い花びら

トキワマンサクの大きな特徴は、リボンのような細長い花びらです。開花時期を迎えるとリボンのような花びらを4枚持つ花が、枝先に集まるような形で咲きます。このため株いっぱいに咲いているように見えるのです。生垣やシンボルツリーにすると、春~初夏にかけて美しい花姿が見られます。

特徴②常緑樹だが紅葉する

秋になるとトキワマンサクは幹に近い古い葉を落としますが、紅花種はこの時期に紅葉します。ただし常緑樹のため、落葉樹のように全体的に紅葉することはありません。部分的に紅く染まるだけです。しかし「落葉樹の紅葉とはまた違う美しさがある」と人気があります。なお白花種は部分的に黄葉します。

特徴③横に広がる樹形

トキワマンサクは分枝が多く、自然に任せると横に広がった樹形になります。成長も早いため、剪定作業を乱れた枝を整理する程度にとどめておくと、見ごたえのある大木になるでしょう。生垣や垣根の植木によく利用される樹木ですが、シンボルツリーにも向いていると評されるのは、この自然に広がる樹形も関係しています。

特徴④刈り込みに強い

刈り込みに強いトキワマンサクは、用途にあわせて簡単に成形できます。生垣や垣根のそばに植える庭木にしたいときは強く刈り込んで高さを抑えることが可能です。洋風の庭、和風の庭と雰囲気にあわせた樹形にも容易に仕立てられます。剪定で好きな形に自在に変えられる点も、トキワマンサクの大きな魅力です。

特徴⑤耐寒性が低い

丈夫で育てやすいトキワマンサクですが、耐寒性がやや低いという弱点があります。関東以北での越冬は厳しいと評されるほどです。関東以北の地域で生垣や庭木として使用する場合は、できるだけ寒風に当たりにくい南側に植えるとよいでしょう。

次ページは「トキワマンサクの育て方」です。

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トキワマンサクの育て方

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