夾竹桃の育て方
夾竹桃からは強い毒性が抽出されますが、取扱いに注意すれば、手入れが簡単で優秀な庭木です。すくすく成長し、樹高は3~5mほどになります。水やりや肥料などについて、詳しい育て方を順番に紹介します。
育て方①環境と水やり
夾竹桃は、日当たりがよい場所がおすすすめです。日当たりが悪いと成長が鈍り、花付きが悪くなります。関東より南では、戸外での冬越しができ、しっかり根付くとある程度の耐寒性がある花木です。地植えの場合の水やりは、基本的に降雨のみで足ります。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水をあげてください。
育て方②用土と肥料
夾竹桃は水はけの悪い粘土質の用土でなければ、痩せた土でも充分育ちます。地植えでは、あらかじめ腐葉土を混ぜるといいでしょう。鉢植えの場合も、水はけがよい用土を使うようにしてください。肥料は用土に元肥として、緩効性化成肥料か有機肥料を使うとより成長がよくなります。
育て方④植え付け・植え替え
夾竹桃の植え替え、植え付け時期は、春4月~6月か秋9月頃が適しています。地植えの場合は、基本的に植え替えは必要ないです。鉢植えの場合は、成長が悪く根詰まりを起こしているようであれば、植え替えましょう。
育て方⑤病害虫
夾竹桃は、毒性がある防御物質を出すため、病害虫には基本的に強いです。湿気には弱く、灰色かび病にかかります。鮮やかな黄色のキョウチクアブラムシは、枝につき、シロマダラノメイガの幼虫は新芽やつぼみ、キョウチクトウスズメの幼虫は、葉を食べます。見かけたらその都度、駆除してください。
夾竹桃を栽培する時の管理方法
夾竹桃を栽培する時の管理方法を紹介します。繰り返しになりますが、夾竹桃は毒性の植物です。切った枝や葉から出る液は、毒性を含んだ汁です。取扱うときには、必ず軍手やビニール手袋を着けて作業してください。
丈夫な手袋がおすすめ
もしものために、ゴーグルやマスク、長袖を着用して、目や肌の保護をして作業を行うとより安全です。
管理方法①増やし方
夾竹桃を増やす方法は、挿し木があります。時期は6月~7月の梅雨入り頃がよいでしょう。手順は、枝は約10~20cmに切り、下側の葉っぱは取り除きます。上側の葉は半分に切ってください。枝は水に入れて、水揚げをしっかりした後に用土に挿しましょう。とても生命力が強く、枝は水に挿すだけで、根が生えてきます。
管理方法②剪定
夾竹桃は成長のスピードが速く、横に枝の伸ばし大きくなる花木です。基本的には、自由に剪定しても問題ありません。剪定する枝は、絡まった枝、徒長した枝、伸びる方向が違う枝を整えます。たくさん枝分かれしている場合は、しっかり枝の根元から切り取ってください。剪定のおすすめ時期は、春の3月~4月か秋の9月~11月です。