いちじくの育て方!栽培に適した品種と植え方〜収穫までのコツを解説!

いちじくの育て方!栽培に適した品種と植え方〜収穫までのコツを解説!

美容や健康にいい「いちじく」を、庭や鉢植えで育ててみませんか。育て方は難しくはなく、初心者にも栽培できます。特徴的な実はおいしく、生食だけでなく、ジャムや料理の材料としても使えます。いちじくの育て方だけでなく、栽培に適した種類や植え方のコツなどもご紹介します。

記事の目次

  1. 1.いちじくとは
  2. 2.いちじくの種類
  3. 3.実がなるまでに何年かかる?
  4. 4.いちじくの育て方
  5. 5.管理のコツ
  6. 6.いちじくにつきやすい病気・害虫
  7. 7.まとめ

いちじくの育て方

1年目 苗の植え付け
2年目 剪定
3~4年目 実が収穫できる
剪定
9~10年目 実のなり方がピークに達する
15~20年目 老木・寿命が近い

いちじくの木は、背が小さいイメージがあります。しかし、実際には剪定をしないとかなりの大木に育ちます。また、果樹にしては寿命も短く、実の付き具合は10年目前後がピークといわれています。種類や世話の仕方によっても異なりますが、15~20年目で寿命を迎える木も多いです。

育て方①植え方

いちじくの植え付け、植え替えの適正な時期は、11月~3月です。しかし、厳冬期に植え替えをすると木が弱るため、寒さの厳しい時期は避けてください。樹勢が強く、大きく育つ品種なら庭植が適しています。コンパクトに育てたいなら、鉢植えにして適宜剪定をしましょう。庭に植えるときには、早めに元肥を入れてなじませておくのが、おすすめです。

庭の植え方

庭への植え方は、元肥を早めに入れておきます。元肥には化成肥料を使いますが、たい肥などの有機肥料も混ぜると、よく育ちます。穴はしっかり深めに掘っておき、苗の接ぎ木をした部分が埋まらないようにするのが、植え方のポイントです。

鉢での植え方

鉢での植え方は、鉢植えの大きさがポイントです。購入したときの鉢より、一回り大きい鉢に植え替えをします。元肥は固形タイプの有機肥料がおすすめです。果樹用の培養土などで肥料が入っている場合には、必要ありません。植えた後にはしっかりと水やりをしましょう。

育て方②土作り

Photo byJing

いちじくは、水はけがよく水持ちもいい土が理想的です。庭植の場合は、腐葉土を混ぜて、元肥を入れておくといいでしょう。鉢植えの場合は、市販の果樹用培養土がおすすめです。果樹に適した土と肥料が、すでにブレンドされているからです。自分でブレンドする場合は、赤玉土と腐葉土を7:3程度で混ぜてみてください。

育て方③日当たり・置き場所

いちじくは日当たりを好む植物です。ただし、日差しのきつい西日がよく当たる場所は避けましょう。また、強風に弱いため、できるだけ風を遮れる南向きの場所がおすすめです。いちじくの種類にもよりますが、耐寒性はやや弱いため、冬には保温対策をとることも重要です。

鉢植えの日当たり・置き場所

鉢植えの場合も日当たりのよい場所に置くと、元気に育ちます。マンションであればベランダに置きます。ただし、あまり日差しがきつい場合には室内に入れ、カーテンなどで3割程度遮光するのがおすすめです。冬は室内に入れるようにしてください。暖房で木が傷む場合があるため、暖房のない部屋に置くといいでしょう。

育て方④水やり

Photo by sorarium

いちじくの水やりは、庭植えか鉢植えか、夏なのか冬なのかによって違ってきます。適した水やりの仕方でなくては、根腐れを起こして枯れてしまうこともあります。乾燥のしすぎもよくありません。育成環境に合わせた水やりをしましょう。

夏の水やり

庭植にする場合は、特に水やりの必要はありません。しかし、よほど日照りが続くときには、水切れを起こす前に水やりをしましょう。鉢植えの場合には、土の表面が乾いてから水やりをします。土が湿っているうちに水やりをしてしまうと、根腐れの危険があるため、注意が必要です。夏場はよく見て、水切れを起こさない程度に、水を与えましょう。

冬の水やり

冬も庭植えの場合は、特に水やりをする必要はありません。鉢植えの場合は、夏と同じように土の表面が乾いてから水やりをします。水は夏も冬も同じで、鉢底から染み出るくらい、たっぷりあげましょう。乾くのが夏よりも遅いため、水をあげすぎないように注意が必要です。

育て方⑤温度

いちじくは高温に強く、低温に弱い植物です。そのため、庭植の場合、夏は特に手をかける必要はありません。しかし、冬場は段ボールやビニール、わらなどで保温する必要があります。鉢植えであれば、春~秋は室外に、冬は暖房を付けていない室内に引き入れましょう。

育て方⑥肥料

いちじくは果樹の中でも、肥料を多く必要とする植物です。そのため、冬には元肥を、6月と、8月~9月には追肥が必要です。庭植の場合は化成肥料でも問題はありませんが、有機肥料のほうがおすすめです。肥料が切れてしまうと体力がなくなり、成長することができないため、気を付けましょう。

鉢植えの肥料

鉢植えの場合は、元肥は固形タイプの有機肥料でも大丈夫です。ただし、追肥をするときには遅効性の化成肥料を与えるのがポイントです。特に室内に置く場合には、有機肥料だとコバエなどの害虫が寄ってくることもあるため、注意しましょう。

いちじくはアルカリ性~中世の土壌を好む植物!年に1度、土に石灰を混ぜておくのがおすすめ!

育て方⑦収穫

いちじくは種類によって、収穫できる時期が違います。夏の時期にのみ収穫できる夏専用品種、秋の時期にのみ収穫できる秋専用品種、夏~秋にわたり長く収穫できる夏秋兼用品種があります。木の下側から順に熟していくため、上の実の収穫時期を逃した、ということもありません。

やわらかい実は傷つきやすい

収穫時期に気を付けたいことは、いちじくの実は柔らかく傷つきやすいという点です。特に皮はすぐに剥けてしまいます。少しの傷でも、そこから傷んできます。できる限り傷をつけないよう、やさしく収穫してください。また、切り口から出る白い液体は、肌に直接触れるとかぶれることもあります。

次のページ

管理のコツ

関連記事

Article Ranking