いちじくの種類
いちじくにはさまざまな種類があります。それぞれ、味や色、収穫の時期などの特徴を知っておきましょう。鉢植えや地植えなど、どのような環境で育てるかによって、適した種類が異なります。ここでは、栽培に適した種類・特徴を紹介していきます。
種類①桝井ドーフィン
収穫量が多く、日本で最も多く栽培されている品種です。スーパーなどでよく目にするいちじくは、ほとんどがこの桝井ドーフィンではないでしょうか。果実が大きく、大味な一面もありますが、初心者にも育てやすいいちじくです。樹勢もそこまで強くありません。
種類②蓬莱柿
耐寒性が強く、果実の収穫量も多いいちじくです。樹勢が強く、果実の味もよい品種で、昔から日本で栽培されてきました。ただし、雨にあたると、果実が裂けやすいのが特徴です。収穫時期は少し遅めで、秋に熟して収穫できる秋専用品種です。
種類③ホワイトゼノア
甘みが強く、実がしっかりしているいちじくです。日持ちがするため加工するのに向いていて、よくケーキに利用されます。いちじくの中でも皮が薄く、完熟すると皮ごと食べられるのも特徴。耐寒性はいちじくの中でも最も強いです。収穫時期は長く、夏秋兼用の品種です。
種類④ビオレ・ソリエス
甘みが強く、蓬莱柿に並ぶくらい樹勢が強いのが特徴です。蓬莱柿とは違い、果実も裂けづらく、育てやすい品種です。秋専用品種のため、夏に収穫することはできません。生食がおすすめで、完熟した実はとてもおいしいため自宅で育てるのに向いています。
種類⑤スミルナ
スミルナはいわゆる白いちじくで、ドライフルーツとしてよく利用されます。そのほとんどがトルコで生産されています。気温や植え方の問題ではなく、イチジクコバチによる受粉が必要なため、日本では栽培することができません。皮が柔らかく、実が厚いのが特徴のスミルナは、乾燥させることでより一層甘みが引き立ちます。
実がなるまでに何年かかる?
いちじくは、1~2年生苗を植え付けるのが一般的です。植え方は難しくはありませんが、種を植えて発芽させることができません。そのため、日本では接ぎ木や挿し木が一般的な植え方です。苗を植えてから実を付けるまでには、およそ2~3年かかります。ただし、2年生苗を植えると、翌年に実をつけることもあります。
いちじくの四季
春 | 芽かき |
夏 | 夏専用・夏秋兼用品種収穫 肥料 |
秋 | 秋専用・夏秋専用品種収穫 |
冬 | 剪定 植え付け・植え替え 肥料 |
いちじくは実が甘く柔らかいため、ハチなどの害虫が寄ってくる場合があります。あまり虫が多いようなら、袋をかけるのもおすすめです。また、鳥が食べにくるようなら、防鳥ネットをかけましょう。