カリフォルニアライラックの育て方
ここからは、カリフォルニアライラックの育て方のポイントを紹介します。カリフォルニアライラックは、本来は丈夫な植物なので、比較的育てやすいのですが、高温多湿な環境に弱いため、日本で育てる場合は、気温と湿度の調整にかなりの注意を払う必要があります。逆にいえば、それさえクリアできれば、健やかに育てられるということです。しっかり管理して美しい花を咲かせましょう。
育て方①栽培環境・置き場
日当たり
カリフォルニアライラックは日光と乾燥気味の気候を好むので、日当たりも風通しもよい場所が絶対条件です。一方で、日光を好むといっても強過ぎる日差しは苦手なので、西日があたりにくい場所、もしくは午後は半日陰になる場所がよいでしょう。夏場は遮光ネットなどを利用して、直射日光と暑さを和らげるのがおすすめです。
用土
水はけがよくて肥沃な用土を好みます。過湿な環境を嫌うので、水はけが悪い粘土質の土は厳禁です。また、カリフォルニアライラックは弱アルカリ性~中性の土質でよく育ちます。庭土が酸性寄りの場合は、植え付け前に苦土石灰などを混ぜて中和しておきましょう。鉢植えの場合は、市販の培養土を使うか、赤玉土6:腐葉土3:川砂1の割合で作った土がおすすめです。
鉢植えの置き場は?
鉢植えの場合も、屋外の日当たりのよい場所を置き場に選ぶのが絶対条件です。強過ぎる日差しと過湿に注意し、夏は午後は半日陰になる場所に移動させます。梅雨時は雨のあたらない場所を置き場所に選びましょう。寒さに弱い品種が多いので、冬の置き場所は室内にするのがおすすめです。
カリフォルニアライラックは枝が軟らかいので、強い風があたる場所も避けたほうが無難です。
カリフォルニアライラックの鉢植えの置き場所は、常に日当たりがよくて乾燥気味の場所を選ぼうね。
育て方②植え付け・植え替え
植え付けの適期
カリフォルニアライラックの植え付けは苗植えが一般的です。3月~4月、もしくは9月~10月が適期とされています。寒い時期に植え付けると根付かない可能性が高いので、気温に注意しましょう。カリフォルニアライラックは過湿や寒さに弱い植物なので、暖地でも寒冷地でも、環境に応じて置き場所を移動させられる鉢植えがおすすめです。
植え替えの適期
植え替えの適期は、植え付け時と同じ3月~4月と9月~10月、そして花後の6月です。根詰まりを起こし始めたら植え替えましょう。元の鉢よりも一回り大きい、新しい鉢と、新しい肥沃で水はけのよい用土を用意して植え付けます。作業終了後は、たっぷりと水やりして、土を落ち着かせましょう。
しっかり根付くまで、支柱を立てて苗を固定しておくと、安定感が増しますよ。
育て方③水やり
鉢植えの場合
鉢植えのカリフォルニアライラックは、土の表面が乾いたら水やりします。特に生育期は水切れしないように注意しましょう。夏場は日中に水やりすると、水が蒸発して株を傷めてしまうので、日中の水やりは厳禁です。気温の低い早朝と夕方に行いましょう。冬場は土の渇き具合を見ながら、水やりします。
地植えの場合
植え付け後~根付くまでの間は水やりが必要ですが、根付いた後は日照りが続いたときなど、極端に乾燥しない限りは水やりしなくてもOKです。カリフォルニアライラックは過湿に弱いので、水のやり過ぎにはくれぐれも注意しましょう。
育て方④肥料
植え替え時と開花後、9月に肥料を施します。植え替え時は元肥として、ゆっくりと効く緩効性肥料か、有機質を固めた肥料を与えましょう。カリフォルニアライラックの成長には、ゆっくりとしたスピードで長く効くタイプの肥料が望ましいので、開花後と9月は緩効性肥料を施します。
育て方⑤剪定
カリフォルニアライラックの剪定の適期は花後です。切り戻して風通しをよくすることが、蒸れや害虫の発生の防止につながります。ただし、カリフォルニアライラックは冬に花芽をつけるため、寒い時期に剪定すると花芽まで切ってしまう可能性が高いです。花が咲き終わったら、できるだけ早く剪定を行いましょう。
育て方⑥病気・害虫対策
カリフォルニアライラックは、比較的病気や害虫に強い植物です。栽培に適した環境を維持していれば、病気や害虫に悩まされる事態になることは少ないでしょう。ただし、テッポウムシには注意が必要です。幹の内部に入り込んで食害するため、発見が遅れたら枯れてしまう恐れもあります。生育期の4月~9月は薬剤を定期的に散布して防除に努めましょう。
次は「カリフォルニアライラックの種類・品種」だよ。
出典:写真AC