木立性セネシオとは?
木立性セネシオは、北アフリカ カナリア諸島原産で、サイネリアを元に作出された園芸植物です。花の色や形はサイネリアの特徴を持ちながら、花数が多く草丈が高く、とても豪華。奈良県の落合成光氏が育種した「桂華(けいか)」という種類が有名です。
基本情報
別名 | シュッコンサイネリア(宿根サイネリア) 桂華、ベリカリス |
科・属名 | キク科ペリカリス属 |
学名 | Senecio hybrid |
分類 | 常緑多年草 |
草丈 | 20~90cm |
花径 | 3~9cm |
株張り | 15~90cm |
特徴
特徴①耐寒性が高い
木立性セネシアは、耐寒性が高く、0〜5℃くらいまでなら大丈夫です。多少寒くても凍結しなければ枯れることはありません。暖地ならば、冬でも戸外できれいな花を咲かせてくれます。3月になって少し寒さが緩んだら、日陰ではなく、日当たりのよい明るい場所で育てましょう。
サイネリアの「冬から売られているのに寒さに弱い」という矛盾を解消した植物なんですよ。冬の間は、シクラメンを育てるときと同じくらいの室温が適しています。
特徴②日本の夏は苦手
木立性セネシアは多年草ですが、日本では夏越しができないといわれています。高温多湿の日本の夏には不向きな種類です。冬〜春にのみ楽しめる花鉢と思っていたほうがよいかもしれません。
木立性セネシオの育て方
育て方①置き場所
理想的な置き場所は、明るい窓辺です。3月中旬ごろになれば、寒冷地でも外で花を楽しめます。雨のかからないところに置くようにしましょう。暖かくなると花持ちが悪くなりますのが、日陰では花数が減ってしまいます。1日に2~3時間でも構いませんので、日光に当てるようにしましょう。
育て方②水やり
木立性セネシアは冬の寒い時期から流通します。その頃は、花が咲いていても水の吸い上げはそれほど盛んではありません。土の表面が乾いてから、もしくは鉢を持ち上げてみて軽いなと感じたら水やりをするなど、水のやりすぎに注意してください。その後、3月になると成長が盛んになり、水切れを起こしやすくなりますので、鉢の状態をよく観察して水やりをするとよいでしょう。
水が足りているのに葉が萎れるのは、寒すぎるのが原因です。もう少し暖かい場所へ移動させましょう。
育て方③施肥
花鉢には、購入時すでに株元に固形肥料が置かれていることが多いですが、購入したらまず肥料をやってください。二番花を咲かせるためです。固形肥料を新しいものに取り替え、1週間に1度程度、液体肥料を追加するとよいでしょう。
育て方④剪定
木立性セネシオは、15℃を越えると花付きが悪くなりますが、花期が非常に長い種類で、6月くらいまで花を楽しめます。花を咲かせながら草丈もどんどん大きくなりますので、剪定しながら大きく育てていきましょう。
選定の適期
剪定は、一番花がしぼむ前に行います。一番花が咲いている間に、その下に二番花が膨らんできますが、二番花は光に当たらないと咲かずにしぼんでしまいます。二番花の蕾を見つけたら、早めに一番花を切取るとよいでしょう。二番花は一番花よりも一回り小さく咲きますが、うまく剪定すれば、さらに花数を多く仕立てることができます。ぜひチャレンジしてみてください。
花が粉を吹いているのは、咲き切っているサインです。種ができ始めているので、早めに切取りましょう。
鉢が小さめな理由は?
木立生セネシアは、地上部に比べて鉢がとても小さく栽培されています。これは、鉢を大きくしないほうが花数が多くなるためです。花を咲かせながら草丈もどんどん大きく育っていきますので、鉢が倒れない程度に剪定するとよいでしょう。倒れにくい鉢に植え替えたり、鉢カバーで支えてもよいですね。
植替えは不要だけど、大きくなると鉢が倒れやすくなるので気をつけて!
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