木立性セネシオとは?品種・特徴や挿し芽などの増やし方などを紹介!

木立性セネシオとは?品種・特徴や挿し芽などの増やし方などを紹介!

1月~3月の卒業式シーズンに見られる花鉢の中に、木立性セネシオがあります。代表的な品種の「桂華(けいか)」の名で呼ぶ人もいます。注目すべきは青や紫を基調とした美しい花色。ここでは、木立性セネシオの基本的な性質と育て方をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.木立性セネシオとは?
  2. 2.木立性セネシオの育て方
  3. 3.木立性セネシオの増やし方
  4. 4.木立性セネシオの注意する病気や害虫
  5. 5.まとめ

木立性セネシオとは?

出展:pixabay

木立性セネシオは、北アフリカ カナリア諸島原産で、サイネリアを元に作出された園芸植物です。花の色や形はサイネリアの特徴を持ちながら、花数が多く草丈が高く、とても豪華。奈良県の落合成光氏が育種した「桂華(けいか)」という種類が有名です。

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サイネリアは安価で色も豊富です。花が少ない冬の時期に開花するので人気があります。サイネリアの特徴や、温度、日当たり、水やり、肥料などの育て方をご紹介しましょう。また、花を長く楽しむための、花がら摘みや切り戻しについても解説します。

基本情報

別名 シュッコンサイネリア(宿根サイネリア)
桂華、ベリカリス
科・属名 キク科ペリカリス属
学名 Senecio hybrid
分類 常緑多年草
草丈 20~90cm
花径 3~9cm
株張り 15~90cm

特徴

特徴①耐寒性が高い

木立性セネシアは、耐寒性が高く、0〜5℃くらいまでなら大丈夫です。多少寒くても凍結しなければ枯れることはありません。暖地ならば、冬でも戸外できれいな花を咲かせてくれます。3月になって少し寒さが緩んだら、日陰ではなく、日当たりのよい明るい場所で育てましょう。

サイネリアの「冬から売られているのに寒さに弱い」という矛盾を解消した植物なんですよ。冬の間は、シクラメンを育てるときと同じくらいの室温が適しています。

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特徴②日本の夏は苦手

木立性セネシアは多年草ですが、日本では夏越しができないといわれています。高温多湿の日本の夏には不向きな種類です。冬〜春にのみ楽しめる花鉢と思っていたほうがよいかもしれません。

木立性セネシオの育て方

育て方①置き場所

理想的な置き場所は、明るい窓辺です。3月中旬ごろになれば、寒冷地でも外で花を楽しめます。雨のかからないところに置くようにしましょう。暖かくなると花持ちが悪くなりますのが、日陰では花数が減ってしまいます。1日に2~3時間でも構いませんので、日光に当てるようにしましょう。

育て方②水やり

Photo byannawaldl

木立性セネシアは冬の寒い時期から流通します。その頃は、花が咲いていても水の吸い上げはそれほど盛んではありません。土の表面が乾いてから、もしくは鉢を持ち上げてみて軽いなと感じたら水やりをするなど、水のやりすぎに注意してください。その後、3月になると成長が盛んになり、水切れを起こしやすくなりますので、鉢の状態をよく観察して水やりをするとよいでしょう。

下葉が萎れるのは、水切れのサインです。

画像:筆者撮影

水やりをすれば、数時間後にはちゃんと復活します。

画像:筆者撮影

水が足りているのに葉が萎れるのは、寒すぎるのが原因です。もう少し暖かい場所へ移動させましょう。

育て方③施肥

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花鉢には、購入時すでに株元に固形肥料が置かれていることが多いですが、購入したらまず肥料をやってください。二番花を咲かせるためです。固形肥料を新しいものに取り替え、1週間に1度程度、液体肥料を追加するとよいでしょう。

育て方④剪定

木立性セネシオは、15℃を越えると花付きが悪くなりますが、花期が非常に長い種類で、6月くらいまで花を楽しめます。花を咲かせながら草丈もどんどん大きくなりますので、剪定しながら大きく育てていきましょう。

選定の適期

剪定は、一番花がしぼむ前に行います。一番花が咲いている間に、その下に二番花が膨らんできますが、二番花は光に当たらないと咲かずにしぼんでしまいます。二番花の蕾を見つけたら、早めに一番花を切取るとよいでしょう。二番花は一番花よりも一回り小さく咲きますが、うまく剪定すれば、さらに花数を多く仕立てることができます。ぜひチャレンジしてみてください。

花が粉を吹いているのは、咲き切っているサインです。種ができ始めているので、早めに切取りましょう。

鉢が小さめな理由は?

画像:筆者撮影

木立生セネシアは、地上部に比べて鉢がとても小さく栽培されています。これは、鉢を大きくしないほうが花数が多くなるためです。花を咲かせながら草丈もどんどん大きく育っていきますので、鉢が倒れない程度に剪定するとよいでしょう。倒れにくい鉢に植え替えたり、鉢カバーで支えてもよいですね。

植替えは不要だけど、大きくなると鉢が倒れやすくなるので気をつけて!

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木立性セネシオの増やし方

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