ハニーサックルはどんな植物?
ハニーサックルとは常緑性(または半常緑)のツル植物です。原産地は、アフリカ北部、西アジア、ヨーロッパなどですが、日本でも山野などに自生しています。初夏から秋にかけて、特徴的な形で甘い香りを放つ花を咲かせます。日本国内でも20種類以上、北半球では180種くらいの自生種がみられるほど品種が豊富です。また、自生種以外の園芸品種もあります。
ハニーサックルの基本情報
爽やかで甘い香りがするハニーサックルは、ハーブティーやポプリなどにも利用されるほか、香水や精油の原料としても使われています。
学名 | Lonicera periclymenum |
英名 | Honeysuckle |
分類 | スイカズラ科、スイカズラ属 |
原産地 | アジア、アフリカ、ヨーロッパなど |
開花時期 | 5~9月頃 |
花色 | ピンク、白、黄など |
ハニーサックルの花言葉
ハニーサックルの花言葉は、たくさんあります。一般的には「家族の幸せ」「愛のしがらみ」「献身的な愛」「愛の絆」「友愛」「崇拝」などが、よく知られています。
学名と英名の由来
・学名(Lonicera periclymenum)
学名の「Lonicera」は、ドイツの植物学者Adam Lonicer(またはAdam Lonitzer)の名前が由来だとされています。
・英名(Honeysuckle)
英名の「Honeysuckle」は、「蜜を吸う」という意味です。かつては、ミツバチがこの花を好み蜜を吸うために、たくさん集まると思われていたためです。
ハニーサックルの種類
ハニーサックルには多くの種類がり、自生種だけでなく園芸用に品種改良が行われたものもあります。「赤毛のアン」の物語の中にも登場する「スイカズラ」など、よく知られている種類を、いくつかご紹介します。
金銀花(スイカズラ)
金銀花とは日本原産で甘い香りの白花を咲かせる「スイカズラ(吸葛)」の別名です。学名は「 Lonicera japonica」、英名は「 Japanese honeysuckle」です。5~6月頃に開花を迎え、対生の葉の間から5cmほどの大きさの白花を咲かせます。2個ずつ咲くのが特徴で時間の経過と共に白色から黄色へと変化して行きます。
- 1つの株に、黄色(金)と白色(銀)の花が咲いて見えることから「金銀花」という名前がつきました。
ウインドワード
ウインドワードは樹勢が旺盛な芳香種です。5~10月頃、外側が赤に近いピンク色で内側が黄みを帯びた白色の2色からなる花を咲かせます。花は4cmほどの大きさで、開花が進むと黄色が強くなり、コントラストの美しさが際立つ品種です。
ドロップモアスカーレット
ドロップモアスカーレットはハニーサックルとしてはコンパクトなタイプで、花つきがとてもよい品種です。5~9月頃に開花する花は明るくはっきりしたオレンジ色で、全開せずトランペット型の形状をしています。香りは、わずかにする程度ですが、一面に咲く光景はとても美しく印象的です。
ゴールドフレーム
ゴールドフレームは比較的コンパクトな種類で花つきのよい品種です。花は4cmほどの大きさで、外側が濃いピンク色、内側がオレンジ色(咲き始めの頃はクリーム色)を帯びた黄色をしています。5~9月頃に開花し、微香ですがとても色鮮やかです。咲き揃うと見ごたえがあります。
セロティナ
セロティナは、5~9月頃迄、外側は赤色で内側が白色、5cmほどの大きさの花を、たくさん咲かせます。赤と白のコントラストが美しくゴージャスで、イングリッシュガーデンなどにも用いられることが多い品種です。花の香りもとてもよいです。
ゴールデン
ゴールデンは葉が特徴的で、網目のように見える黄色の斑が入っています。5~8月頃に開花する花は、4cmくらいの大きさで白色です。香りも、とても強いため、葉の美しさと香りとを両方楽しめる品種です。