アルストロメリアとは？品種・特徴や株分けでの増やし方などを紹介！

オレンジ色と黄色という鮮やかな花色と、シックな灰紫色の葉という組み合わせが人気の品種です。アルストロメリアの品種のなかでも丈夫な性質で、耐暑性があるため、暖地でも栽培できます。開花時期が春と秋の年2回あるのも大きな特徴です。花つきもよいので、切り花でも活躍してくれますよ。

オーストラリアで10年もの歳月をかけて作出された園芸品種です。鮮やかなスカーレットオレンジの花と、斑入りの葉のコントラストが強烈な印象を与えます。個性的な花を好む方におすすめの品種といえるでしょう。葉の斑模様は、若葉のころはクリーム色ですが、成長するに従って白くなっていきます。

アルストロメリアの原種の1つで、赤と緑が混じった花色と、ユリに似た筒状の花形が大きな特徴です。アルストロメリアの別名「ユリズイセン（百合水仙）」は、もともとはこの種を指す名前でした。園芸品種にはない野生的な雰囲気と、強健で環境さえあえば、ほったらかしでも育つことから人気があります。

ここからは、アルストロメリアの育て方について紹介します。アルストロメリアは熱帯原産の植物ということもあり、栽培は難しい印象がありますが、近年は日本の気候にあった品種も作出されていることもあって、栽培難易度はそれほど高くない植物です。育て方のポイントをしっかり押さえて、美しく健やかに育てましょう。

上記の表は、一年間の管理スケジュールを大まかにまとめたものです。もちろん、管理に必要な作業はこのほかにも、水やりや病害虫対策などいろいろありますし、鉢植え、地植えなど栽培環境でも違いが出てきます。作業の適期も、栽培環境やその年の気候によってズレることがあります。この表は、あくまでも目安程度にとどめておきましょう。

アルストロメリアが理想とする栽培環境は、種類や品種によって多少違いますが、総じて日当たりと風通しがよく、温暖な場所を好む傾向があります。暑さにも寒さにも弱い品種が多いため、夏と冬の時期、特に高温多湿、西日や強い直射日光、寒さや霜は天敵です。地植えよりは、状況に応じて移動させられる鉢植え栽培のほうがおすすめの植物でしょう。

湿気を嫌うアルストロメリアが好むのは、水はけのよい土です。自分で土を作る場合は、赤玉土（小粒）4：鹿沼土（小粒）3：腐葉土3、または赤玉土7：腐葉土2：ピートモス1の配合で作りましょう。市販の草花用培養土を使う場合は、川砂を少し混ぜると水はけがよくなります。

アルストロメリアの植え付けは苗や種まきも可能ですが、基本的には球根を使います。適期は種類や品種によって違いはありますが、春と秋、時期でいえば3月～4月、または9月～10月です。鉢植えは5号サイズの深鉢を用意しましょう。5cm程度の植穴を掘って植え付けます。地植えで複数植え付ける場合は、30cmくらいの間隔をあけて植え付けていきましょう。

アルストロメリアには、地下茎を伸ばして球根をつくる性質があります。特に鉢植えの場合はすぐに根詰まりを起こして生育が悪くなってしまいます。鉢植えの植え替えはできれば毎年、最低でも2年に1回は行いましょう。地植えの植え替えは2年～3年に1回行います。なお、植え替えの適期は植え付け時と同じく、休眠する時期でもある3月～5月、または9月～10月です。