アルストロメリアの増やし方
ここからは、アルストロメリアの増やし方について紹介します。植物の増やし方には、挿し木、接ぎ木、種まき、株分け、分球など、いろいろな方法がありますが、アルストロメリアに用いられるのは、株分け、または種まきが多いです。それぞれの方法を見ていきましょう。
増やし方①株分け
株分けは、ある程度成長した株を使って増やす方法です。株分けの適期は9月~10月で、秋の植え替えの適期にあたります。植え替えするときに同時に行うと、効率的に進められるためおすすめです。株分けは一度にたくさん増やすのは難しいので、株の若返りのためと考えたほうがよいでしょう。
株分けの手順
- 球根を傷めないように、株を丁寧に掘り上げる
- 球根を切り分ける。このとき、必ず芽が2つ~3つついた状態になるように切り分けていく
- 切り分けた球根を、それぞれ植え付けたら作業完了
増やし方②種まき
種まきは、原種系アルストロメリアなどの一部の品種で使用される方法です。アルストロメリアの種はあまり流通していないため、咲き終わった花から採取します。なお、種まきの適期は9月中旬~11月上旬です。株分けよりも多く増やせますが、球根が充実して花が咲くようになるまでに、2年~3年かかります。
種まきの手順
- 平鉢、または育苗ポットに肥料の入っていない清潔な土を入れる
- 明るめの日陰に置き、種をまいて水やりする。かぶせる土の厚さは5mm程度でOK
- 発芽温度(15℃~20℃)をたもちながら、土が乾かないように管理する
- 管理が順調なら1カ月くらいで発芽する。発芽後は明るい場所で管理していく
- 根が張ったら、別の鉢か庭に植え替えて完成
アルストロメリアの花言葉
全般的な花言葉は「持続」「未来への憧れ」「エキゾチック」です。「持続」は、アルストロメリアの花もちのよさから生まれた花言葉とされています。「エキゾチック」は、独特の縞模様が入る花姿が神秘的に見えることが由来です。色別で、赤に「幸い」、ピンクに「気配り」、黄色に「持続」、オレンジに「友情」、白に「凛々しさ」、青に「知性」「冷静」という花言葉がつけられています。
アルストロメリアの花言葉まとめ
- 全般の花言葉:「持続」「未来への憧れ」「エキゾチック」
- 赤いアルストロメリアの花言葉:「幸い」
- ピンクのアルストロメリアの花言葉:「気配り」
- 黄色いアルストロメリアの花言葉:「持続」
- オレンジのアルストロメリアの花言葉:「友情」
- 白いアルストロメリアの花言葉:「凛々しさ」
- 青いアルストロメリアの花言葉:「知性」「冷静」
まとめ
切り花として人気の高いアルストロメリアは、個性豊かで魅力的な品種が多くそろっています。品種によって特徴や性質が異なるため、品種にあわせた栽培を行う必要がありますが、コツをつかめば、それほど難しいことはありません。近年では、日本の気候にあった丈夫で育てやすい品種も作出されています。機会があれば、庭の演出に役立ててくださいね。
出展:写真AC