ルテインとは
近年、サプリメントとしてドラッグストアなどに置かれ、テレビやラジオのCMでもよく耳にする「ルテイン」は、目の健康によいとして販売されています。ルテインとは、いったいどんな物質で何にふくまれ、どんな効果があるものなのか、みていきましょう。
ルテインは色素の一種
ルテインは「カロテノイド」という栄養素の一部で、ブロッコリーやほうれんそう、にんじんなどの緑黄色野菜、マリーゴールドなどオレンジや黄色い花の花びらなどに含まれる脂溶性の色素です。抗酸化作用(老化や生活習慣病などの原因となる活性酸素を体から取り除く作用)があるとされています。
健康に不可欠なルテイン
ルテインは私たちの体にも存在します。特に目の水晶体や黄斑部の中のカロテノイドは、ルテインとゼアキサンチンでできており、正常な機能を維持するためにはとても重要です。ルテインは、特に光によって酸化されやすい黄斑部を守ってくれます。また、注目すべきなのは、細胞にダメージを与えるブルーライトを吸収してくれる点です。
ルテインが不足すると
水晶体や黄斑部のルテインが不足すると、細胞が直接光のダメージを受け、白内障、黄斑変性症といった目の疾患になってしまう場合があります。この2つの疾患は、加齢によるものが大きいとされていましたが、近年は目の酷使やストレスなどによって若い世代でも起こりうることがわかってきました。
ルテインをとろう
健康な目を保つには、ルテインが常に働いている必要があります。ルテインは人の体内では作れないので、食品やサプリメントで外から取り入れるしかない物質です。ルテインはどのようなものからどう摂取すれば効果的に吸収できるのか、みていきましょう。