玄米とは?
玄米とは、胚芽やぬかのある精白されていないお米のことです。玄米にはビタミン・ミネラル・食物繊維が白米より豊富に含まれているため、ダイエットの食事管理や栄養食としても人気食材です。玄米ブームでもあり、玄米の独特な食感や旨みを引き出す炊き方などで美味しく食べる工夫がされています。
玄米の栄養
玄米にはビタミンB1・B2・B6・ビタミンE・タンパク質・カルシウム・食物繊維などの栄養が豊富な健康食品として、病中病後の食事にも取り入れられています。またカリウム・マグネシウム・カルシウム・リン・マンガン・モリブデン・鉄・脂質・亜鉛・葉酸・銅・セレン・ナトリウムなどミネラルが豊富です。発芽した玄米にはイノシトールという生活習慣病によい栄養素や、リラックス効果の高いGABA(ギャバ)が豊富に含まれています。
発芽玄米に含まれるGABAの効能
- 健康:動脈硬化、脳の血行促進、高血圧症、血中コレステロール・血糖値を下げる、肥満症
- 精神:ストレス軽減、リラックス効果
- 美容:美髪、便秘、体臭改善、有害物質の改善
玄米のカロリー
玄米のカロリーは、1合165キロ、白米167キロです。白米のカロリーとあまり変わりませんが、白米よりも玄米は食物繊維が豊富なうえ、デトックス効果があるため、白米より玄米のほうが腹持ちが良くダイエット効果が高いと期待されています。
玄米は炊く前に発芽させる
玄米は発芽させるとさまざまなメリットがあります。発芽させると硬い玄米がやわらかくなり、消化吸収がしやすく胃腸にもやさしい食材になります。また、玄米に含まれる食物繊維が糖質を抑える働きをします。
なぜ発芽させるのか
玄米に水で刺激を与えるとアブシジン酸(ABA)という発芽抑制因子が生成されます。アブシジン酸を取り除いていない玄米を食べ過ぎると、体内酵素を抑制され消化不良をおこし、免疫力が低下するといわれています。また玄米が発芽することでGABAが発生し、栄養素も美味しさも格段にアップするというメリットなどもあります。
アブシジン酸とは
アブシジン酸はスイカの種やジャガイモの芽にも含まれる植物ホルモンで、水の刺激で発生します。玄米を発芽させずに体内でアブシジン酸が生成すると、アブシジン酸により活性酸素も発生してしまいます。活性酸素は体内免疫を作るミトコンドリアで生成されているため、スイカの種のように食べ過ぎると消化不良を起こすといわれています。
玄米を発芽させると栄養価や食感がアップ
玄米を浸水させて発芽させるとGABAの量がアップするといわれています。水換えをすると玄米のでんぷんが減るので、食感もべたべたしません。玄米を一晩以上浸水することで芯が残らずふっくら美味しく炊けるので、玄米は発芽させるようにしましょう。
ボタニ子
次は玄米を発芽させる方法について紹介します!