キレートってどんな意味?効果やキレート野菜の種類・食べ方を紹介!

キレートってどんな意味?効果やキレート野菜の種類・食べ方を紹介!

キレートという言葉をご存じですか?キレートは、ミネラルが効果的に作用するよう手助けをしてくれる、カニのはさみという意味の化学用語です。今回は、キレートの意味や、キレート作用を持つ野菜、キレート野菜を使った料理の作り方などについてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.キレートについて
  3. 3.キレート野菜について
  4. 4.キレート野菜を使った料理
  5. 5.まとめ

キレート野菜について

出典:写真AC

キレート作用が働くミネラル(金属イオン)は、体にとって大切な栄養素の一つです。ミネラルは体内で作り出すことができないので、食事で摂取する必要があります。骨や筋肉を作るのに必要なミネラルを効果的にとると、健康的に過ごせるでしょう。キレート作用を持つ成分の代表的なものは、以下のとおりです。

クエン酸

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クエン酸は、柑橘類などに多く含まれる酸性の成分です。食材の状態では酸性ですが、体内では酸性からアルカリ性に変わり、糖分をエネルギーに変えます。クエン酸のキレート作用は、カルシウムや鉄分の吸収をよくすることです。レモンのほかに梅干しなど、酸味のある食材に多く含まれており、根菜類ではジャガイモなど含まれているので、日常的に摂取しやすいでしょう。

フィチン酸

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フィチン酸は体内で様々な金属と結合し、体外へ排出してくれる作用を持つ成分です。玄米やライ麦、豆類、コーヒーや紅茶、緑茶、赤ワインなどに含まれるタンニンに多く含まれています。鉄や亜鉛の吸収を妨げるため、これらの栄養素が不足している方は、摂取の仕方に気をつけるようにしましょう。

硫化アリル

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硫化アリルは、生の玉ねぎや長ねぎ、にんにくなどに多く含まれる辛み成分です。硫化アリルのキレート作用は、不要なミネラルを体外へ排出します。また抗菌作用があり、ビタミンB1の吸収を助けてくれるので、ごま、豆苗などと一緒に食べると効果的です。しかしカルシウム、鉄分と一緒に食べると吸収率が下がるので、気になる方は気をつけるとよいでしょう。

セレン

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セレン(セレニウム)は、ビタミンC、ビタミンEなどと協力した抗酸化作用があります。また甲状腺ホルモンの代謝にも、重要な関わりを持つ栄養素です。セレンのキレート作用は、重金属を体外に排出してくれます。わさびやケール、シシトウ、かぶの葉、パセリ、ひまわりの種、小麦全粒などに多く含まれている栄養素です。

ケルセチン

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ケルセチンは、ブロッコリーやレタス、玉ねぎや柑橘類などに多く含まれています。特に玉ねぎに多く含まれており、血圧を下げ、善玉コレステロールを増やす働きや、抗酸化作用を持つことが特徴です。ケルセチンのキレート作用は、不要な金属を体外へ排出してくれます。

アルファリポ酸

Photo byjackmac34

アルファリポ酸は脂肪酸の一種です。細胞のミトコンドリア内で働く酸性の補酵素で、別名をチオクト酸と呼びます。ビタミンC、ビタミンE、グルタチオンなどの抗酸化物質を再生させる働きを持つ栄養素です。アルファリポ酸のキレート作用は、重金属を体外へ排出することです。ほうれん草、トマト、ブロッコリー、じゃがいもなど身近な野菜に多く含まれているので、日常的に摂取しやすいでしょう。

次のページでは、キレート野菜を使った料理の作り方をご紹介します。

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キレート野菜を使った料理

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