クチナシの育て方
クチナシの種はほとんど流通しておらず、開花までに数年かかることからも、種からの栽培はかなり難易度が高いといわれています。そこで今回は、手軽で一般的な増やし方の挿し木の方法と、肥料や剪定のタイミングなどを説明します。
育て方①環境
クチナシは耐陰性に優れた強い植物です。目隠し用として使うのならば日陰でもよいのですが、花や実の付きをよくしたいのならば、日当たりのよい場所で育てるのが望ましいです。鉢植えの場合、真夏の季節は半日陰で、それ以外の時期は日当たりのよい場所が最適な環境といえます。
育て方②水やり
クチナシが好む環境は適湿地です。地植えの場合はよほどの日照りでないかぎり水やりは必要ありません。鉢植えの場合のみ、土の表面が乾燥しないように注意してください。特に夏場は朝夕2回の水やりが必要です。
育て方③肥料
クチナシにとっての多肥は、枝が徒長して花付きが遅れたり、耐寒性が低下する原因となります。植え付けの際に腐葉土や堆肥を混ぜ込んだ以降の肥料は、少なめに施しましょう。鉢植えの場合は、春と花後の初夏に緩効性肥料を与えてください。
育て方④剪定
クチナシは基本的に自然に樹形がまとまる性質で、あまり剪定は必要としません。整枝のための剪定の時期は花の終わった直後の7月ごろが好ましいです。花芽の形成される時期が8月~9月ごろで、これ以降の剪定は花芽を落とし、株の充実が遅れることになります。また、年間を通して強剪定は避けてください。
育て方⑤挿し木
クチナシの増やし方として、もっとも一般的で効率のよい方法が挿し木です。挿し木の時期は5月~7月ごろです。新茎の固まった部分を15cmほどに切り、密閉(みっぺい)ざしにします。密閉ざしとは、光が透過するフィルムでさし床を覆い、密閉状態で湿度を保ちながら管理する方法です。
育て方⑥植え替え
クチナシの植え替えに適した時期は、生育期に入る前の3月~4月と、生育が一段落して本格的に休眠期に入る前の9月半ば~11月ごろです。植え替えの頻度は2年に1回ぐらいが好ましいでしょう。植え付ける際には肥料を施してください。
ボタ爺
最後のページはクチナシに発生する害虫についてじゃ!