チコリのおいしい食べ方
チコリは、主に前菜で食べることが多い野菜です。しかしその苦味から、やや苦手という人もいます。そんなときは、甘みの強い野菜とあわせて調理するのがおすすめです。ほろ苦さが、アクセントとなって全体を引き締めてくれます。また、油を使ったレシピを選ぶようにすると、苦味がまろやかになって食べやすくなります。
定番はサラダ
チコリの定番としてまずあげられるレシピは、サラダです。爽やかなほろ苦さとシャキシャキとした食感を楽しめるサラダは、チコリの食べ方として欠かせません。旬のチコリならいろいろな食材と組み合わせることができますが、特に生ハムやチーズといった、香りと塩気の強いものと一緒にあわせると、食べやすく持ち味を生かした料理になります。
チコリとアボカドのサラダのレシピ
- チコリの下の部分を切り落とし、一枚ずつはがしてボート状にする
- アボカドは皮を向き、種をとって荒くつぶす。変色防止のためにレモン汁をかけ、汁気をきったツナ缶と和える。
- プチトマトは半分に切り、エビはさっとゆでてからをむく。
- チコリの上にアボカドソースを載せ、プチトマトとエビを飾ってできあがりです。
形を生かしてグラタンも
チコリはボートのような形を生かして、グラタン料理にも使われます。中に好きな具材を詰め、チーズをかけてこんがり焼きあげれば、器ごと食べられるグラタンのできあがりです。フランス北部からベルギーにかけての地域では、冬の定番料理の一つです。ただし調理する際は、チコリが焦げすぎないように気をつけてください。
チコリとホワイトソースのグラタンのレシピ
- チコリは縦半分に切り、さっとゆでます。
- チコリの上に生ハムをのせ、ホワイトソースとチーズをかけます。
- オーブントースターで焦げ目がつくまで焼いてできあがりです。
チコリの選び方
チコリは、店頭で選ぶのがやや難しい野菜です。なぜなら、保存性があまり高くないため、新鮮そうに見えても既に傷みはじめていた、ということがありうるからです。とはいえ、形がよく似ている白菜と選び方はよく似ていますから、コツさえつかめばおいしいチコリを選ぶことができます。
全体が白く葉先は鮮やかなものを
チコリの選び方のコツは、全体が白いものを選ぶことです。葉先は淡い黄色ないし赤で、茶色い部分がない物が新鮮な証拠です。手にとってみて、キャベツのようにしっかりとしまっているものが、甘みがあります。また、葉先は新鮮に見えても底が茶色くなったものは古くなっていますから、気をつけてください。
日持ちが悪いので保存には注意
チコリは保存性が悪く、乾燥に弱い野菜です。そのため、水でしめらせたキッチンペーパーで包んでさらにラップをかけ、冷蔵庫の野菜室に保存してください。また、横向きにしているとその部分から傷んでいきますから、必ず縦向きに入れることも大切です。また、冷凍すると食感が失われ水が出てしまいますから、冷凍庫で保存するのは厳禁です。
まとめ
チコリは、地中海沿岸原産の野菜です。主に、光を当てずに育てた若芽が食べられ、独特のほろ苦さが特徴です。日本ではまだまだなじみが薄い野菜ですが、ヨーロッパではサラダやグラタンなどの料理が定番となっています。また、根をコーヒーにしたり、花をエディブルフラワーとしてサラダに添えたりと、さまざまな用途で使われています。
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出典:写真AC