ヤマアジサイとは
ヤマアジサイとは日本に自生する落葉低木です。中心に小さな花が集まり、ガクである「装飾花」が周りを取り囲むように咲きます。ヤマアジサイは一般的な西洋アジサイよりも小さめで庭植えや鉢植え、盆栽などに利用されています。花の色や形が豊富で多くの品種があり、ヤマアジサイ愛好家もいるほどです。
基本情報
名称 | ヤマアジサイ |
学名 | Hydrangea serrata |
分布 | 日本の本州、四国、九州の山地 千島列島、中国南部、台湾の山地 |
開花時期 | 5月後半〜7月前半 |
樹高 | 1m程度 |
ヤマアジサイの特徴
ヤマアジサイは日本の本州、四国、九州の山地の沢などに見られる落葉低木です。中心部の粒々に見える花の集まりと周りの装飾花がまとまって一つの花のように見えますが、花は中心部の小さな粒々の部分です。
西洋アジサイとの違い
一般に「アジサイ」として流通している西洋アジサイとは、日本から西洋に渡って改良された日本由来の園芸種です。西洋アジサイは土質により、花色の発色が変わりますが、ヤマアジサイは土質によって花色の発色が変わるものは少ないです。またヤマアジサイは花色や装飾花の形の違いが多く、品種が豊富です。
ヤマアジサイの花
ヤマアジサイの花色は豊富で、開花してから色の変化のあるものもあります。真ん中の花序の部分の大きさは直径7cm〜18cm程度、装飾花は直径1.7cm〜3cm程度になります。真ん中から花の外側に向かって咲き、縁に沿って装飾花をつけてガクアジサイと同じように咲きます。ガクアジサイよりも花が小さいため「コガク」と呼ばれることもあります。
ヤマアジサイの葉
ヤマアジサイの葉は薄く小さめで、光沢や照りはありません。形は、長楕円形、楕円形、円形などさまざまで縁に切れ込みが入ります。西洋アジサイと違うのは葉に光沢と厚みがないことです。