ピオニーの特徴
香水などの香りに「ピオニー」という表記があれば、その多くは芍薬のエキスなどを配合して作られています。もちろん品種にもよるのですが、一般的に牡丹よりも芍薬のほうが香りが強いです。花の香りとして最もポピュラーなローズにも並ぶピオニーについて、特徴を詳しくご紹介します。
ピオニーの香り
ピオニーの香りが人気を集めるのは、甘すぎない、強すぎない品のいい香りがするからです。ローズは少し苦手という人にもおすすめな爽やかさを持っています。ローズやラベンダーなどと比べるとイメージが沸きにくいですが、ピオニーの香りは女性らしさを損なわない清々しく甘い香りで好まれています。
効果
ピオニーは漢方にも用いられていることで有名です。乾燥させた芍薬の根が使用されており、効果としては鎮痛が主で、特に婦人科向けとも言われています。足がつる、といった筋肉の痛みのほか、腹痛などの痛みに効果的で「芍薬甘草湯」という名称で販売または処方されます。
花言葉
女性らしさを体現するピオニーですが、花そのものも贈り物にしたいと感じる美しさが魅力ですよね。女性に贈るなら花言葉も気になる、という人も多いでしょう。ピオニーである芍薬と牡丹について、下記に主な花言葉をまとめました。
芍薬の花言葉
芍薬の花言葉は「恥じらい」「慎ましさ」として知られ、また花の色によっても花言葉がつけられています。ピンクには「はにかみ」、白には「幸せな結婚」、赤には「誠実」といった意味があり、どれも花の気品や美しさから連想できますね。
牡丹の花言葉
牡丹の花言葉は「風格」や「高貴」といった言葉のほか、一部では「王者の風格」、また芍薬と同じく「恥じらい」などとされています。特に日本や中国などではその佇まいに品格を感じる意味の言葉が知られ、西洋ではピオニーとして明確な区別がないことから、芍薬と同じく「恥じらい」などが使われているのでしょう。
ボタニ子
次ページからは「ピオニーの利用方法」について紹介します。
出典:写真AC